『トリスタンとイゾルデ』全曲 キルヒナー演出、ド・ビリー&リセウ劇場、トレレーヴェン、ポラスキ、他(2002 ステレオ)(3DVD)
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ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 2014年03月17日
良いステージではないでしょうか。視聴し終わって、大いに感動しました。まず主役二人がいいですね。ポラスキは声も歌も余裕のあるもので、さすがのイゾルデ。トレレーヴェンは熱演。ま、見た感じ(髪型も含めて)穏やかなスティーブン・セガールといふ感じですが、なかなか立派なトリスタンであります。ディスクの上でも実際の来日でも彼の名が日本で知られたのは最近かと思いますが、実際には大ベテラン(1950年生まれ)。脇役も強力で、みな立派。ド・ビリー指揮のオケも好調でしょう。落ち着いたテンポで歌にしっかり合わせつつ、でもしっかり自己主張しておりまして、これまた立派かと思います。キルヒナー演出は、トータルとしては美麗な仕上がりではないでしょうかねぇ。第一幕ラストのマルケ王の兵たちがナチス風なのはなんだか思わせぶりですが、それ以外は特に妙な風景も動きもなし。ライティングも含め、ビューティフルなステージではないですかな。ま、いいことばかり書きましたが、正直、このすばらしすぎる音楽を聴いてはこちらも平静ではいられず、その感動のままに想いを書かざるを得ないのであります。なんと哀しく、そして美しい音楽でしょう!しかしこの完璧な演奏などありうるのかというほどの難しい音楽!多少の瑕疵はあれど、「よかったなあ」といふ素直な印象のままに賛辞をおくるものであります。画質と音は優秀で、高品質であります。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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