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Tchaikovsky / Sibelius

CD チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ダヴィド・オイストラフ、ロジェストヴェンスキー&モスクワ・フィル、モスクワ放送響

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ダヴィド・オイストラフ、ロジェストヴェンスキー&モスクワ・フィル、モスクワ放送響

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年09月15日

    チャイコフスキー、シベリウスのVCセットのオイストラフ演奏盤は何種類かあり夫々名演奏の評価が定着している様です。1939年ガウク/MRSO、1949年サモスード/BTO、1954年コンヴィチュニー/SKDO、1955年クレツキー/SFO、1957年コンドラシン/SSSO、1959年オーマンディ/PPO等の他に本盤1968年ロジェストヴェンスキー/MFOのライブ盤があり聴き比べもされたらとも思います。1968年というとオイストラフ晩年期60歳で指揮のロジェストヴェンスキー僅か37歳の俊英の時期で演奏タイムは@18’41A5’59B9’32でライブ故でもあるのか彼自身の他の演奏は勿論他の演奏家よりテンポは速い印象を持ちましたがとにかく単に最近の若い女性ヴァイオリニストの弾く同曲とは・・・勿論これはこれで魅力的なのですが・・・スケール観というか次元が違うようです。第1楽章オーケストラ前奏はやや急ぎ足で進み逆に序奏のVはしっかり隅ずみまでなぞった様なゆとりがそれもしっとり感を伴いスタート、以降少し骨太にV主導を保ったまま進みます。途中オーケストラ全奏はロシア的に目の粗さがあっても粘ばつき感は低いですね。カデンツァはこの曲へのオイストラフの思い入れが技巧面だけではなくたっぷり雰囲気的にも味わえ引き摺り込まれます。第2楽章のロシア的憂愁さにおいてもオイストラフは決して「狎れ」ずちょっとしたフレージングにも見せる緩急の中に単に美しく弾くに留まりません。最終楽章のVはじっくり入り音楽本来の機能に働きかけます。クライマックスも落ち着いて運びきっちり〆ます。シベリウスの方は本盤1965年ロジェストヴェンスキーの指揮でオーケストラUSSRRSO(ライブ)(@15’04A8’42B7’22)の他に1954年エールリンク/SFO、同年(ライブ)フーグシュテット/FRSO、1959年オーマンディ/PPO等の録音盤が残されております。最初の楽章は冷え冷えとしたVの入りも聴き処ですがややテンポ速めながら終始しっかり語って行くスタンスは技に傾かないという事を訴えている様です。正直もう少し華やかさ要素が加わればという欲にかられようとするとやがてオーケストラ余韻の空白から凄いカデンツァが弾き切られその緊迫感・スケール感に圧倒されました。〆への攻めも同様で「溜め」を作りつつの仕上げは冒頭の冷え冷え感をすっかり熱っぽさに変えてしまいました。中間楽章と最終楽章はタイムとしては普通。中間楽章はシンフォニー的位置付けのこの曲の特徴をオーケストとVの集中一体化においてやはり音楽に魂を吹き込み実に客観的に説得力があります。最終楽章もしっかりオーケストラもやや粘着性を見せながらV 主体の活躍には変わりはありません。最高ランクに躊躇いたしません。本盤には珍しいシベリウスのユーモレスク(タイム3’30曲と2’12曲)が付録になっています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年09月15日

    チャイコフスキー、シベリウスのVCセットのオイストラフ演奏盤は何種類かあり夫々名演奏の評価が定着している様です。1939年ガウク/MRSO、1949年サモスード/BTO、1954年コンヴィチュニー/SKDO、1955年クレツキー/SFO、1957年コンドラシン/SSSO、1959年オーマンディ/PPO等の他に本盤1968年ロジェストヴェンスキー/MFOのライブ盤があり聴き比べもされたらとも思います。1968年というとオイストラフ晩年期60歳で指揮のロジェストヴェンスキー僅か37歳の俊英の時期で演奏タイムは@18’41A5’59B9’32でライブ故でもあるのか彼自身の他の演奏は勿論他の演奏家よりテンポは速い印象を持ちましたがとにかく単に最近の若い女性ヴァイオリニストの弾く同曲とは・・・勿論これはこれで魅力的なのですが・・・スケール観というか次元が違うようです。第1楽章オーケストラ前奏はやや急ぎ足で進み逆に序奏のVはしっかり隅ずみまでなぞった様なゆとりがそれもしっとり感を伴いスタート、以降少し骨太にV主導を保ったまま進みます。途中オーケストラ全奏はロシア的に目の粗さがあっても粘ばつき感は低いですね。カデンツァはこの曲へのオイストラフの思い入れが技巧面だけではなくたっぷり雰囲気的にも味わえ引き摺り込まれます。第2楽章のロシア的憂愁さにおいてもオイストラフは決して「狎れ」ずちょっとしたフレージングにも見せる緩急の中に単に美しく弾くに留まりません。最終楽章のVはじっくり入り音楽本来の機能に働きかけます。クライマックスも落ち着いて運びきっちり〆ます。シベリウスの方は本盤1965年ロジェストヴェンスキーの指揮でオーケストラUSSRRSO(ライブ)(@15’04A8’42B7’22)の他に1954年エールリンク/SFO、同年(ライブ)フーグシュテット/FRSO、1959年オーマンディ/PPO等の録音盤が残されております。最初の楽章は冷え冷えとしたVの入りも聴き処ですがややテンポ速めながら終始しっかり語って行くスタンスは技に傾かないという事を訴えている様です。正直もう少し華やかさ要素が加わればという欲にかられようとするとやがてオーケストラ余韻の空白から凄いカデンツァが弾き切られその緊迫感・スケール感に圧倒されました。〆への攻めも同様で「溜め」を作りつつの仕上げは冒頭の冷え冷え感をすっかり熱っぽさに変えてしまいました。中間楽章と最終楽章はタイムとしては普通。中間楽章はシンフォニー的位置付けのこの曲の特徴をオーケストとVの集中一体化においてやはり音楽に魂を吹き込み実に客観的に説得力があります。最終楽章もしっかりオーケストラもやや粘着性を見せながらV 主体の活躍には変わりはありません。最高ランクに躊躇いたしません。本盤には珍しいシベリウスのユーモレスク(タイム3’30曲と2’12曲)が付録になっています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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    和愚練庵  |  東京都  |  不明  |  2011年01月12日

    チャイコフスキーは新世界レーベルのレコード時代からの愛聴盤で、AB両面をタップリ使った贅沢なカットのものでした。 当時の解説によると、1968年のオイストラフ60歳の誕生記念演奏会を、モスクワ音楽院大ホールで催したときのライブ音源とのことでした。 第一楽章でのオケは静かにゆっくりと静かに入りますが、旋律線は明確で確信に満ちた音で進んでいくのが心地よく、そこにオイストラフのソロが余裕を持って入って来るのですが、恐らく何百回と弾いてきたであろうこの曲を、完全にコントロールしているという深さが全てに感じられます。 終楽章コーダでの、オケとの丁々発止の鍔迫り合いは、何十年聴いてきても胸躍る快演です。 なお、この演奏は、当時ビデオ収録もされていたのでEMIがリリースしているDVDで、モノクロながら動画で鑑賞することもできます。

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