ブルックナー:交響曲第8番、シューベルト:交響曲第8番『未完成』 ヴァント&ミュンヘン・フィル
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ミック | 千葉県 | 不明 | 2010年09月10日
一聴して「ヴァントの同曲のベスト盤だ」と確信しました。 ベルリン・フィル盤は評判が良いですが、私にはその理由が理解できません。 いつものヴァントらしくなく統率力の欠けた、結晶化しない、濁ってうるさいオケの音にがっかりしました。 それに比してこのミュンヘン・フィル盤の素晴らしさはどうでしょう! 完全に結晶化したオケ、無意味な音は一つもなく、最後まで乱れる事なく実に悠然と立派に終わります。 こうなりますと朝比奈の2001年東京ライヴとどちらがベストか? 両盤の聴き比べは、クラシックファンの至福ここに極まれり!です。 尚、「未完成」も素晴らしいですが、ベルリン・ドイツ響との恐ろしい名盤の誕生によって、価値はかなり減じました。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ショス | 千葉県 | 不明 | 2010年01月03日
この2曲ともこれを凌ぐ演奏は現れそうもないです。私は1991年のヴァント NDRの来日公演を聴きましたが、これほどの演奏ではなかった。すべてのテンポやバランスが、これ以外には考えられない、と聴きながら思ってしまう。勿論ほかの解釈もありえるけれど、これ以外にはないと理屈抜きに感じられてしまうほど、すごい演奏です。シューベルトも弦が人の声のように聞える。ただただ嘆息するしかない、クラシック音楽の至高の極みです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2009年12月05日
ブルックナーの第8は、まぎれもなくブルックナーの最高傑作であると思うが、それだけに、ヴァントも、ライブ録音も含め、何度も録音を行ってきた。しかしながら、ヴァントの厳格なスコアリーディングによる眼光紙背に徹した凝縮型のアプローチとの相性はイマイチであり、93年の北ドイツ放送交響楽団までの録音については、立派な演奏ではあるものの、やや面白みに欠けるきらいがあった。しかしながら、本盤のミュンヘン・フィルとの演奏と、この数カ月後のベルリン・フィルとの演奏の何という素晴らしさであろうか。神々しいばかりの超名演と言っても過言ではあるまい。ヴァントは、これまでの凝縮型のアプローチではなく、むしろ朝比奈隆のように、より柔軟でスケール雄大な演奏を行っている。本盤は、ベルリン・フィル盤に比べると音質にやや柔和さが見られるが、この当たりは好みの問題と言えるだろう。微動だにしないゆったりとしたインテンポを貫いているが、同じミュンヘン・フィルを指揮したチェリビダッケの演奏のようにもたれるということもなく、随所で見せるゲネラルパウゼも実に効果的だ。演奏終了後、拍手が起きるまでの間に少し時間が空くが、当日の聴衆の本名演に対する深い感動が伝わってくる名シーンだ。未完成も超名演。かのワインがルトナーが、第1楽章の低弦による旋律を「地下から聞こえてくるように」と表現したが、提示部が終了し、展開部に移行する個所の低弦の軋むような重厚な響かせ方は、正に地下に降りて行くような趣きがあり、他の指揮者では決して聴くことができないもの。第2楽章は、早めのインテンポで淡々と演奏するが、随所に漂う何とも言えない寂寥感は、ヴァントとしても最晩年に漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるだろう。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ぽっちゃま | 大阪府 | 不明 | 2009年11月14日
HMVのレビューどおり、もっとも美しい8番を堪能できました。少々お高いですが、値打ちものです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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モダニズムも好きT | しべりあおくり | 不明 | 2008年01月29日
絶賛される気持ちもわかるが、ここは正しく評価してほしい。ヴァントの目指したものは、楽譜をベクトルのレベルまで精緻に再現し尽くすこと、神話、感情、言語化できない不確かな物語のすべてを排し、ただ音のみの純粋な構築物を作ること。この作業を晩年まで極めようとした人だ。ヴァントの目指したものと、結果音響として立ち上るもの、それを聴いた人の主観は厳しく分離して論じなければ、ヴァントを論じたことにはならない。彼はただ精緻にベクトルに沿って音を積み上げただけ。一見無味乾燥な作業こそが、圧倒的音楽を生むのだから面白い。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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モダニズムも好きU | しべりあおくり | 不明 | 2008年01月29日
ヴァントの音楽には官能的でロマンティックな要素は皆無だ。許先生が指摘しているのはBPO(00)に巣食う余分なものだ。現実最高の名演の1つ、BPO(96)盤にロマンティックな要素は皆無。天衣無縫、神、境地といったヴァントが厳しく否定した物語、それが聴こえるのは厳しいが幻想に過ぎない。ただし、この盤(+4番)には幽霊が出る(笑)。ヴァントの音楽で始まり、後半オケの自発性が増すにつれ、私達はそこにチェリが立っていることを認識してしまう。これは否定できない。聴かれる特徴的な響き(倍音)はチェリそのものだ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ゆーさん | 埼玉某所 | 不明 | 2007年11月02日
ブルックナーの法悦境、ここに極まれり。それは、銀河の揺らめきにも似て幽玄そのもの。神々の世界、ニルヴァーナの境地の表出だ。演奏は天衣無縫の極み。まるで無から自然に生まれ、壮大な音の伽藍を築き、そして静かに無へと還るようだ。特に第三楽章は、頭を垂れて敬服せずにはいられない。つややかで、無垢で、しかし一方では官能的でロマンティックで、これらが高度な次元で溶け合っている。いくら書いても、私の稚拙な筆では、この演奏の素晴らしさを一隅たりとも表現出来ない。悔しいが、真の音楽とはこういうものなのだろう。ありとあらゆる筆舌を超え、ストレートに心臓を穿つからこそ、“名演”と呼ばれるのだろう。“最高”以上の賛辞を贈りたい。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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no music,no life | Nara | 不明 | 2006年12月02日
ミュンヘンフィルのブルックナーに対する並々ならぬ感性の高さに敬服。全ての音、休符が感じ切っておりffになっても全く煩くなくコクがある。落ち着いたテンポの中で心の内側から湧き上がる音楽を表現しておりベルリン盤と比べても温もりを感じさせる。ベルリン盤のように録音に立体感がもう一つ欲しかったが、演奏自体は音楽の法悦とも言うべき実に素晴らしいものです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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あやぽんさん | 東京 | 不明 | 2006年11月06日
ヴァントの圧倒的な名演だと思います。BPOとのブルックナーもすばらしいと思いましたが、今回のミュンヘンpoとのブルックナーの方がはるかに心に染み渡りました。こうして亡くなった故人の存在の大きさを感じてしまいます。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヴェルディ | 東京 | 不明 | 2006年09月24日
8番を聞いて感動するのは難しい。これまでに圧倒された演奏は、ケンペとトーンハレとの8番。ブルックナーの精神世界を謳い上げた名演奏だった。今回のヴァントの演奏は、ケンペ盤が俯角的に全体の構造を明らかにしたのに対して、ブルックナーの一音一音をしっかりと内面から捕らえて、その集積として曲全体の構造を明らかにしている。このソノリティは色彩豊かな最上のもの。楽章が進むにつれ昂揚し完成度が高くなっていくのも実演ならではのもの。そこには手管の影が全くない。総ての音がヴァントの人生であり、彼の人生へのオマージュである。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ミッドナイトボーイ | 博多 | 不明 | 2006年09月20日
かつてお世話になったクナッパーツブッシュやシューリヒトを取り出す機会が減った。ヴァントの緒盤は本当に精密を極め感情的なものを排し真実の美に肉薄する求道的なまでの姿勢に深く感動する。音楽を前へ進めて行こうとするのでなく、局面の緒情景の美を敬虔に表出してゆくので涙が出そうになる程だ。個人の好みではこのミュンヘンpo のが一番。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カバポチ | 横浜市 | 不明 | 2006年08月15日
ブル8に久しぶりに大感激! 何よりもオケの音色が筆舌に尽くし難いほど美しく、ブル8の音楽の素晴らしさを満喫出来る。ヴァントはベルリン・フィルとのCDがいまいちだっただけに、このミュンヘン・フィルとのCDは最高の宝物だ。クナ&ミュンヘン・フィル以来の名演奏だと思う。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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クラシック大好き | 埼玉県 | 不明 | 2006年08月03日
柔らかい音楽に包まれて幸せな時がすごせます.最高ですね1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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としちゃん | 宮城 | 不明 | 2006年07月30日
ベルリンフィルのものよりも好きです。私はベルリンフィルのトロンボーンの音が苦手です(とくにバストロ)。ですので素晴らしい演奏を聴いていても音が気になって現実に引き戻されてしまうのです。このCDでは、オケの発する音に美感があり、響きが豊かに広がります。感激して聴きました。第8の名盤がまた一つ増えて嬉しい。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ニューパル | 北新地 | 不明 | 2006年07月24日
私自身好きなオケはウィーンとミュンヘンの2つのフィルハーモニーですが、マエストロ・チェリビダッケがいなくなってからのミュンヘンが少々気になっていたけれど、チェリがいなくなってからもこのような演奏をしていたんだ、よかったなぁと素直に思いました。確かにヴァント指揮だからこそいい演奏になったのかなと思いつつも、久々のミュンヘンの演奏に感心しました。でも今やヴァントもいない。…今はティーレマンかぁ…。これを聴き、少々儚い気持ちになりました。 確か来年辺りに予定されているミュンヘンの来日公演、ひとまず聴きに行こうと思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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