ポール・パレー/マーキュリー・マスターズ 第1集(23CD)
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2022年10月22日
フィリップス・レーベルから出ていたマーキュリー録音が本来のマーキュリーとしてウィルマ・コザートのリマスタリングで出たのがたしか1990年。音の良さで評判になったが、ステレオ最初期の55年〜57年の録音は響きに汚れがあり奥行きも不足ぎみであった。グランドスラムの解説で、デトロイト響は56年にオープンしたフォード・オーディトリアムに会場を移したが、多目的ホールで残響がなくマーキュリー・スタッフは苦戦したと書かれていたので、ウィルマをもってしても初期は万全ではなかったのだろうと思っていた。今回のエロクエンス盤はウィルマの子息トーマス・ファインがリマスタリングを担当している。サン=サーンスの「オルガン」から聴いたが、あまりの生々しさに鳥肌が立った。目の前にオーケストラがいる!右手でチェロがゴリゴリ弾いている。オルガンの重低音が部屋を揺らす。音の濁りが解消されており鮮明そのもの。フォード・オーディトリアムでもこれだけの音を収録していたのだ。マーキュリー恐るべし。他の曲はこれほどの驚きはないが、それでも音質向上していて嬉しい限り。パレーのきっぷのいい音楽は今も古さを感じない。フランス音楽だけでなくシューマンやブラームスもとてもいい。剛直にみえてニュアンスもエスプリもあるのだ。モノ録音には手に入りにくいものもあり、パレー・ファンには必聴盤だと思う。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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