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CD Grigory Sokolov at Esterhazy Palace 2018 -Haydn Sonatas, Schubert Impromptus D.935, etc (2CD)(+BD)

Grigory Sokolov at Esterhazy Palace 2018 -Haydn Sonatas, Schubert Impromptus D.935, etc (2CD)(+BD)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  09/August/2022

    渋くて滋味深い、玄人好みの曲目と演奏。ハイドン3曲にシューベルトの即興曲とは恐れ入る。正直に言うと、決して「客が入る公演プログラム」「真っ先に買いたくなるディスク」と言いづらい曲目だと思う。なのに、これで聴かせてしまう公演にするとはソコロフならでは。例のごとくライヴ収録のため「音、音響」を聴きたい方には万全の状態とは言えないかもしれないが、「音楽」を聴きたい方にはさして気にはならないと思う。  ハイドンは軽妙とも違うし、古典的な美しさとも違う気がする。流麗で軽やかな音楽という先入観はあっという間に消えてしまい、鈍い光沢を放つ彫刻作品を観るような独特な立体感と説得力を感じてしまう。ソコロフのフィルターを通して弾かれると前述の「渋くて滋味深い」という感想に落ち着いてしまう。  シューベルトの即興曲D935もまた他の演奏者とは全く違う色合いの演奏。きれいとか美しいピアノ曲という次元ではなく、じっくりと語られた文学作品に変容する。即興曲でよくある「歌うような」演奏ではなく、深く呼吸してゆっくりと物語るという、これまた「渋くて滋味深い」演奏。 恒例でもあるアンコールの多さ、バラエティ、品質(ソコロフお馴染みのアンコールピースでさえまた違って聴こえるのはさすが)も言わずもがな。  これをCDとBDで愉しめるのだから文句はない。来日してくれる可能性がほぼ無いと予想される人物だけに公演映像は嬉しい贈り物だ。聴いてよし、観てよしのディスク。おすすめです。

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