交響曲第1番 スヴェトラーノフ&ソ連国立響
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遊悠音詩人 | 不明 | 2009年07月29日
以前「旧ソ連の音源=音が悪い」ともとれるような発言をしたが、撤回したい。というのも、スヴェトラーノフ私家版(SVCO001〜004)を聴いて、その余りの音質の違いに驚愕したからである。私家版の音は、まるで別音源かと思えるほど立体的で明晰、かつアグレッシヴな音響であり、Warnerの音割ればかりの貧弱な録音とは訳が違うのだ。第2楽章の、ショスタコーヴィチばりのアレグロなど、打楽器の強烈な響きに圧倒される。音割れや歪みも最小限に押さえられている。ともかく、Warnerの復刻に関しては完全に“だめ!”である。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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遊悠音詩人 | 不明 | 2009年07月01日
もともと旧ソ連の音源だから、当然ながら(?)音質がよくない。広がりに乏しく、音割れや歪みが散見される。まるでモノラル録音を電気的に擬似ステレオ化したような音だ。しかし作品自体は“ショスタコの16番”ともいうべき狂暴さと深刻さを持ったもので、中々聴き物だ。オーケストレーションも後期ロマン派の手法にモロにはまっている豪快なものだ。特に偶数楽章はショスタコ好きには堪らない程で、その上プロコフィエフ的な響きやラフマニノフ的な情緒すら垣間見える。要は、20世紀前半のロシアの有名交響曲のごった煮といった作風だ。作曲年代(1956)から言えば“ゲンダイオンガク”の時代だが、スヴェトラーノフときたら何一つ新しいことをしていないのである。しかし、気を衒わない作風は聴きやすく分かりやすく面白い。録音が悪いためよい評価は与えられないが、作品自体はよいので、テミルカーノフやアレクセーエフ、スピヴァコフ辺りがデジタル録音してくれないだろうか。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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