Uriah Heep

本 ユーライア・ヒープ魔界全史

ユーライア・ヒープ魔界全史

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    30ラロッカ  |  兵庫県  |  不明  |  2024年03月09日

    これは力作です。「ジョン・ウェットンズ・ワークス」と同じような構成であり、よくもこれほど資料を集めた、と思わせる内容です。 私が初めてヒープを知ったのは、高校生のころ(45年位前)、姉が買ってきた対自核を聞いたのが最初。七月の朝は感動的な名曲でした。が、一発屋のイメージがありました。しかし、その後、クリムゾンを聴き始めた私はウェットンがクリムゾン脱退後ヒープに加入していたということを知り、私的にはヒープはクリムゾン一派となりました。 この書物では、あまり見ることがなかったヒープ時代のウェットンの写真が見ることができる点でも価値があります。ディスコグラフィーも受け売りではなく著者自身の言葉でつづられているところがいいです。ヒープファンは買ってよいと思います。 ウェットンがロキシーミュージック加入を断りヒープに加入したのはギャラが高かったからと他の書物で読んだことがありますが、本書では「ヒープに加入したのはギャラの問題ではなかった」となっており矛盾があります。 立派な書物でありますが、メンバーの出入りが多かったバンドであるため、やはりメンバー変遷図(ファミリーツリー図)が欲しかったです。 そもそも、ユーライア・ヒープってどんな意味かを説明して欲しかった。調べれば小説の登場人物の名前とはわかるが、結成当時の人がどう説明しているかが知りたかったです。(ソフトヒープというバンドもあり、こちらはヒープの綴り違いであり、メンバーの頭文字を並べたもの。) ロキシーミュージック、キャメル、ソフトマシーン、キャラバンについても同様の書物を出していただけないかな、と思います。

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