受難オラトリオ『子羊が往く、咎を背負って』 ヘルマン・マックス&ダス・クライネ・コンツェルト、ライニッシェ・カントライ
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2021年11月05日
バッハの同時代人シュテルツェルは無名ではないもののメジャーとは程遠い。大半の作品が散逸したのも要因らしいが、やはり同時代人のグラウプナーの再評価が進む中、シュテルツェルにも日が当たってほしい。「子羊が往く、咎を背負って」はライプツィヒでバッハも指揮した作品で、代表作と思われる(私も大した情報がないのでわからないのだが)。作風はバッハに近い。コラールはバッハの曲かと思うくらい。構成もバッハの受難曲と同じだが、音楽が劇的にならず、聴く者を心理的に追い詰めることもない。アリアも3分程度で淡々と進んでしまうため深い感動まで至らない。それでも個々のナンバーは美しい曲が多く一聴の価値は十分あると思う。演奏も優秀。ソプラノのヴィンターの美声が心地よい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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