高桑真恵

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    牡丹ヶ白刃  |  不明  |  不明  |  31/December/2020

    本製品はジャンル分けが難しい。 SFであり、戦記であり、叙事詩であり、叙情詩であり、男女の分断を描き、オリエントから極東まで場所が動き、フィクションではあるが恐らく日本人が直面するだろう現実を寓話的に描いているからである(既に日本人は911以降直面しているかも知れないが)。 主人公は元から武人の血脈を今に伝えるエリート軍人であり、同時に秘密の技も併用する無敵の男。勇敢で武勇に優れ戦場を支配する英雄だからこそ、彼には悲劇と喜劇と闘争と奇跡が宿命づけられていたのだろう。 英雄は他の生き方を知らないから。彼の生き様が新しく輝けるものと敵を作ってしまった(ネタバレにつきここまで) 前世紀から今も続く帝国主義、歴戦の豪傑すら使い捨てる軍事組織の冷酷さ、幾度となく侵略者に抵抗する覇権主義への抵抗、政府の愚鈍さ。これらの少しあたりを見渡せばある現実に、ハードSFと中世騎士道文学の要素も加わり、戦闘描写をより説得的にしている。 戦記でもあるので当然戦闘シーンは多くあるが、著者の軍事的知識は確かである。SF的な要素は多分に混じっているがトンデモ的な描写は無く、本文を読めば分かる様に書かれている。論考とも言える程度には矛盾が無い。 表紙や挿絵も著者の手による。上記の内容に沿う様に、そして学術的な、不退転の、決死の、必死の決意を図画により描写するとはこうだと言わんばかりに国内の大多数の読者の嗜好に基本的には合わせていない。著者の知見に忠実に、「生物」「人間」が描写されている。しかし来る場合には間違い無く来ると言える。こういうイケメンや美人や貫禄のある男性の画き方もあると分かってイラストの見方が変わった様な気がした。 本製品は一瞥程度では評価が難しい。 しかし、数回通読した場合、尊い秋水の如くやみつきになるだろう。

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