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平野勇吾

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ルポ 入管 絶望の外国人収容施設 ちくま新書

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    からっ風野郎  |  東京都  |  不明  |  25/April/2021

     入管問題に関するNHKのドキュメンタリー「エリザベス この世界に愛を」を観た。入管センターでの外国人の自殺やハンガーストライキによる餓死など衝撃的な内容であった。より詳しく知りたいと思い、この『ルポ入管』を手に取ったのである。副題に「絶望の外国人収容施設」とあるが、これは決して大げさな表現ではない。入管職員による肉体的精神的暴力、病気でも医者に見せもしない医療放置、長期化する無期限収容、治安維持法に規定された予防拘禁よりも酷いとさえ言われる非人道性。そこには基本的人権など微塵もない。国連もこの「人権侵害」に懸念を表明しているが、それも無視して改善しようとさえしない。これが、この、現代の、(一応)文明国である日本で起きている現実である。  日本の人権意識の低さは今に始まったことではないが、外国人政策にはそれが如実にあらわれている。日本は難民条約に加入しているにもかかわらず、難民認定率がG7の中でも著しく低い(近年は1%未満)。この「排外主義」の一方で、人手不足を補うために、現代の「奴隷制」とまで呼ばれる技能実習制度によって、労働力としての外国人を次々受け入れている。こうした歪んだ政策を続けていれば日本はどうなるだろうか。  本書は優れたルポルタージュであるが、入管施設という密室での取材の苦労は想像に難くない。秘密主義や情報非公開に何度も涙をのんだという。「民主主義とは公平性、平等性を原則にしており、それを担保するのが透明性、公開性である。」その意味では「入管問題とは民主主義の問題でもある。」ゆえに「入管問題は入管当局や外国人の問題ではなくて、われわれ日本人の問題」とも言えるのである。  多くの日本人に、まずはこの現実を知ってほしい。

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