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ツェムリンスキー(1871-1942)

Blu-ray Disc 歌劇『こびと』全曲 クラッツァー演出、ラニクルズ&ベルリン・ドイツ・オペラ、ツァラゴワ、バット・フィリップ、他(2019 ステレオ)(日本語字幕付)

歌劇『こびと』全曲 クラッツァー演出、ラニクルズ&ベルリン・ドイツ・オペラ、ツァラゴワ、バット・フィリップ、他(2019 ステレオ)(日本語字幕付)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2021年01月22日

    あまりどぎつくやると奇形者への差別も懸念される難しい題材のオペラだが、新鋭クラッツァーの演出が冴え渡る。シェーンベルク『映画の一場面のための伴奏音楽』を使った、短いプロローグが絶妙な伏線になっている。ツェムリンスキーがアルマに言い寄るが肘鉄を喰らうという史実通りのパントマイムが演じられるわけだが、オペラ本編での演技者のこびと(本物の小人症の俳優、『タンホイザー』のオスカルとは別の人)は登場シーンでオペラの総譜を抱えて出てくるので、主人公は作曲者自身の自己表象であることが誰の目にも分かる。舞台は現代のコンサートホールで王女様の誕生日を祝うために演奏家たちが集まっている。主人公がはじめて鏡を見る場面(ジャケ写真)の見せ方など、鮮やかの一語。ホールに飾られた大作曲家たちの胸像を主人公が叩き落としてしまった後、彼の死と共に出てきた儀典長ドン・エストバンがツェムリンスキーの胸像を中央に据える。これで見事にプロローグと結末が照応。 バット・フィリップは歌、演技ともに秀逸。相変わらず美人のツァラゴワ、ギータにエミリー・マギーというのも何とも豪華だ。ラニクルズの指揮も好調。現在、ベルリンでは3つのオペラハウスがいずれも高水準の上演を繰り広げているが、ベルリン・ドイツ・オペラもかつての栄光を取り戻しつつあるのは明らか。去年、コロナ禍の中、新演出上演が強行されたヘアハイム演出『ワルキューレ』が一刻も早く見たいものだ。

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