交響曲全集 スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン(6CD)
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古き良き時代 | 大阪府 | 不明 | 2020年02月05日
80年代初めの名演奏で、LP発売された際は、演奏・録音共に絶賛されていました。 西側の演奏のような派手さはなくとも、どっしりとした如何にも伝統あるベートーベンと言った感じです。 西ドイツより東ドイツの方が、旧ドイツの伝統を多く残している、とは何回も聞きましたが、その通りだと思う演奏です。 録音も今でも色褪せません。 就中、英雄・4番・田園が秀逸でした。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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sunny | Hyogo | 不明 | 2017年12月31日
’90年に引退されたスイトナーさんの音楽が、今も、多くの人に聴かれている、と、言うのは嬉しい限りです。ギュルケ版と言う国策の楽譜使用、日本コロンビアのPCM録音、どちらも、現在のベーレンライター版、デジタル録音の先駆。スイトナーさんらしい、無理強いしない、オーケストラ、奏者、ホール、録音状況のもったるものを大事にし、自らのリズム感、歌う心、優しさ、暖かさ、重厚軽妙、厳しさ備えた見事なベートーヴェン。あの指揮姿だからこそ、引き出された音楽。独墺の先達の影響も大きいので、古き良き、不器用な演奏になるかもしれないが、録音も良く、フレッシュで見事。壁ひとつ隔てて、ポルシェ、ワーゲンが走っていた時代に、東独は、トラバントだった。その民達にまず、音楽を演奏していた、西側の人だったスイトナーさんと、名門シュターツカペレ・ベルリン意地と自信の、後世に残って欲しいベートーヴェン。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ぴあの好き | 京都府 | 不明 | 2017年03月20日
名盤の誉れ高い本盤であるが、自分も一言申し上げる。ベートーベンの直筆の楽譜を目の前に置かれ、楽譜を辿りつつイメージした音楽を、スイトナーとシュターツカペレ・ベルリンが、時に至上の美をもって、時に怒涛の情熱をもって、時にこの上ない幸福に満たされる調べをもって、奏でていく。優れた録音と音響の絶妙なバランスを最初から最後まで取りつつ、1番から9番までの演奏が、感動と幸福のうちに終わる。必携のセット。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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abbadondon | 栃木県 | 不明 | 2016年11月18日
野暮ったいというだけの印象しかない。古き良き時代と言えるのか? N響との演奏を何度も聴いたが愚鈍としか言えないつまらない演奏ばかり。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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海神の声 | 東京都 | 不明 | 2015年09月11日
戦後カラヤン風の華麗な演奏が一斉を風靡した感は否めないが、スイトナーの指揮は古典的なベートーベン、端正なベートーベン、すなわちベートーベンらしいベートーベンである。フルトベングラーやワルターの時代のベートーベンを彷彿させるものがある。東ドイツでこういった古典的なベートーベンが守られていたことは驚愕に値する。録音も日本のDENONのディヂタル録音だけあって冴え渡っている。名盤の一つに数えていいだろう。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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古渡 弁蔵 | 北海道 | 不明 | 2015年08月24日
特段作為を施すこともなく、極めてまじめな演奏であった。個々の作品においては、もっと感動する名演が存在するのも事実であるし、何かインパクトを期待する向きには物足りなさを感じるであろう。そのような中にあって、第1、第2、第8、第9は実に心に残る名演であったが、レコードアカデミー賞を獲得したという第6には大いに失望したし、第3、第5に至っては最後まで感動は得られなかった。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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SeaCrow | 東京都 | 不明 | 2014年12月12日
基本的にはオーソドックスなドイツ流儀の演奏であるものの、第9あたりはなかなかの燃焼度をみせ、結構引き込まれます。何より、この時代の日本コロムビア録音群の質の高さ、志の高さには、改めて驚かされます。今改めてカタログを見直してみると、駄盤の類はまったくといっていいほど無いように思われます。それらのほぼ全てが今は廉価盤で買えるのですから、ありがたい話です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Phronesis | 千葉県 | 不明 | 2013年01月16日
マッシヴで重厚な響きよりも、線的なしなやかさとリズムの歯切れのよさ、各パートの明晰さとアンサンブルの緻密さに魅力がある。スウィトナーの指揮は自然な音楽の流れをつむぎだしたもので、ライヴの高揚感はないものの、活き活きとした躍動感にみちている。録音も良く、空間的に拡がりがあって、遠近感のとらえかたもすばらしい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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harekazuya | 東京都 | 不明 | 2012年05月26日
以前LPで何枚か持っていましたが、今回CDで全集を買いなおしました。私の装置でもついにCDの方が音質が上回っているようで細かなニュアンスが伝わり、素晴らしい音で演奏が楽しめました。それと共に以前はドイツ的と感じていた穏やかな歌い方が、むしろイタリア的に感じられてとても興味深いものがあります。まったくコンセプトが違うアバドのライブDVDとの共通のものまであるように思います。ゆっくりと豊かに歌いながら、表現はあくまで上品です。ここぞという時の強さにも格を感じさせます。長い間に熟成させたものと、自分が本来持っているものを全て出し切り、ゆるぎない時が紡がれています。ドレスデンを出るときスイトナーは、ベルリン・シュターツカペレを絶対に世界一にしてみせると心に誓った、という話を聞いた人がありますが、この演奏がスイトナーの結論なのかもしれません。芸術作品として、一つの時代を生ききった男のドラマとして、これほど私たちを楽しませてくれるものはそう多くはないでしょう。8人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヴァントすごい | 愛媛県 | 不明 | 2012年02月11日
これは、綺羅星のごとく発売されているベートーベン交響曲全集のなかにあって屈指の名演である。スイトナーの指揮がずっしりとしていてドイツ流の 重厚な演奏だ。深く味わいのある弦楽器、流麗に流れるリズム、素晴らしい。 どれも名演だが、特に第2、第6番が秀演。極めつけは第9だ。テンポ良く各楽章が演奏され最終楽章の合唱は圧巻。 ベルリンのイエスキリスト教会で録音されたものだが,美しい響きが上手くとらえられ、演奏に花を添えている。 私の所有するベートーベン全集のナンバーワンディスクだ。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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なにわん | 大阪府 | 不明 | 2011年07月06日
ベートーヴェン交響曲全集のスタンダードとして、 決して外すことのできない名録音です。 音色は全体的に重心が低くドロリとしていて、 非常に味わい深いものになっています。 演奏も強い癖があるわけでなく、誰でも聴きやすい自然なものですが、 それでも細かな部分でスイトナーなりの表情付けがなされており、 「無個性で退屈」なものではありません。 今、ティーレマンのベートーヴェン交響曲全集が、 「古き良きドイツ的な演奏」として話題となっていますが、 この全集も我々日本人がイメージする、 典型の「ドイツ的」なものとなっているように思います。 録音状態も大変よく、この点でも何の心配もありません。 おすすめですよ。8人の方が、このレビューに「共感」しています。
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トミーチョ | 愛知県 | 不明 | 2011年01月22日
スウィトナーは日本の評論家にはそれ程評価されていない気がしますが、この全集を聞くと、いかに評論家の見方が十分でないか分かります。時代がどんなに変わろうとも決して風化しない素晴らしいベートーヴェンが聞けます。しっかりとした構成力、充実した音の厚みというドイツ的な美学に、イタリア的な歌心も加わり、聞く者を満足させてくれます。13人の方が、このレビューに「共感」しています。
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エーテルの風 | 長野県 | 不明 | 2010年03月07日
もっともオーソドックスなベートーヴェン交響曲全集と言える。 この演奏が『好み』であれば、ベートーヴェンが好みと言うことであり、この演奏以外のベートーヴェンが好みと言うリスナーは、その指揮者が好みと言うことなのだろう。 CDの出始めにバラ売りで買い揃えたので、全集になって録音がどうなのか、などは知り得ていないが・・・8人の方が、このレビューに「共感」しています。
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アッキ | 茨城県 | 不明 | 2010年03月07日
やりすぎもせず、つまらなくもしないすばらしい全集です。 1番からの連番で編集されているのも大変有難い。 このオケでの全集録音はスイトナーが初めてではないでしょうか。 創立400年ですが、ベルリンフィルやウィーンフィルのようにさまざまな指揮者が録音した手垢のついたものではない、言い換えましたら先入観無しに入れるベートーヴェンです。(残念ながらこの後のバレンボイムではそうはいかないのです)何種類か全集はありますが、たいていすべてに満足というものはありませんが、スイトナーのものは1番から9番まで申し分ありません。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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masato | 新潟県 | 不明 | 2010年02月06日
これほど美しく響く演奏を、私は知りません。弦・金管・木管・打、全てが美しく響いています。第1番の冒頭…もう、このスタート時点から“美しい響き”に釘付けになります。4番や7番のどっしりとした低弦、最近ではもう聴かれなくなってしまった“美しい響き”です。田園など、美しく響いている以外の音がないくらい。最後の第九。第2楽章のティンパニの打ち込みも激しく(!)美しく響く。そして何より、素晴らしい合唱…!。全9曲、隅から隅まで美しく響いています。スリルやスピード感、違った種類の刺激に惹かれて他の演奏を…ということはあるでしょう。が、しばらくすると帰ってきたくなる演奏です。13人の方が、このレビューに「共感」しています。
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