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CD [USED:Cond.AB] The Art of Pascal String Quartet (32CD)

[USED:Cond.AB] The Art of Pascal String Quartet (32CD)

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    一蘆  |  GERMANY  |  不明  |  26/February/2021

    某レーベルの「フランスの弦楽四重奏団」シリーズで数枚紹介されてその佳演に触れ、ベートーヴェン全集については「クラシックCDの名盤」でもCD化が待望されていた。それがこのように一挙に復刻されたことは喜ばしい限り。団体名はヴィオリスト、レオン・パスカルの名を冠しているが、表面に現れるのは何といっても第一ヴァイオリン、ジャック・デュモンの妙技。といいつつ、折々に四者それぞれが巧みに主張する。第一ヴァイオリン主導型か均等型かといえば、どちらでもない自由放任のごときスタイルでありながら、音楽として成立させるのがレオン・パスカルの度量なのだろう。ベートーヴェン全集は軽み、厚かましさ、気怠さを包摂し薫り高い。それでいて確かなベートーヴェン像を描く。日頃独墺、東欧系中心に聞いている耳には実に心地良い。パリ音楽院シューリヒト指揮の交響曲全集、イーヴ・ナットのピアノソナタに次ぐフランス流ベートーヴェンの傑作ではないか。後期に重厚さが足りないなんてないものねだりは止めておこう。モーツァルトでは時にやや散漫になる四重奏よりも五重奏に魅かれる。密度の濃いアンサンブル、臨機応変で表情豊か。やはり名演と言っていい。お国物は全般に見事だが、フランク、フォーレのピアノ五重奏、サンサーンスの七重奏が特に印象深い。他も魅力的な演奏が揃っているが、聞き逃されそうなのがメンデルスゾーン、これを聞かないともったいない。

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