アンッシ・ヨキランタ

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フィンランド 虚像の森

アンッシ・ヨキランタ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787722041
ISBN 10 : 4787722042
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
456p;19

内容詳細

森と湖の国の暗翳を暴く!絶望の林業の始まりは、ロシアとの冬戦争だった…

目次 : 1 これがかつてのフィンランドの森(昔々の森のおはなし―私たちが失った森のこと/ トゥルクの町よりも古いマツ―現存している古木の中で最長寿の木は、コロンブスが新大陸を発見した頃に芽吹いている ほか)/ 2 痕跡(伝承街道―消滅の危機にある、民族叙事詩カレワラをフィンランドへと伝えた中世から続く街道/ 向かう先は、次なる伐採―オリエンティア、ミンナ・カウッピ、瀕死の苔むした森に途方に暮れる ほか)/ 3 新旧交代(バイオレメディエーション 生物学的環境修復―製紙(パルプ)業界が多くの人を惹きつけるバイオエコノミーへ変貌した道のり/ 計算せよ、信ずるな―研究者サンポ・ソイマカッリオにとって、気候変動における森の役割は自然科学の現実であって、私見を求めるものではない ほか)/ 4 選択のとき(未来への遺産―いかにして森の捕食者クズリが森の守護神になったのか、いかにしてこの森を次の世代も享受できる森にしようと多くの人が考えているのか/ 森林売買という名の森林破壊―森を森として維持した方が皆伐を繰り返すよりも生産性が高いことがわかっているにもかかわらず、なぜ、沈黙しているのか ほか)

【著者紹介】
田中淳夫 : 1959年大阪生まれ。静岡大学農学部を卒業後、出版社、新聞社等を経て、フリーの森林ジャーナリストに。森と人の関係をテーマに執筆活動を続けている

上山美保子 : 東京生まれ。東海大学文学部北欧文学科卒業。大学在学中にフィンランド・トゥルク大学人文学部フィンランド語学科留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 星落秋風五丈原 さん

    森と湖の国・フィンランドは世界有数の林業国家。日本からもフィンランド林業に憧れて留学する人が後を絶たないそうだ。自身は北欧4か国ツアーの一端で訪れたことがある。北欧は概ね美しく、例えばノルウェーはフィヨルドなど自然が観光の売りになっている。フィンランドもトレッキング、ウォーキングなど森林浴を求めて訪れる人が多い。しかしその森林が大変なことになっている。「フィンランドでは、1年間に樹木が成長する量を計算し、その成長量を超える伐採はしないよう厳格に規定されているので、森林資源が枯渇することはない」そうだ。

  • ワッピー さん

    80年代に訪れたフィンランドは都市間の列車で移動していると『森と湖しかない』印象でした。日本の8割程度の面積、東京の半分以下の人口で尽きることのない森林に覆われていて、自然を愛する国民性からもその状態に変化が起きようとは夢にも思っていなかった。国家による林業政策の軌跡を追う本書は冬戦争の賠償問題から林業が発達したこと、バイオマス産業隆盛と二酸化炭素排出量抑制の大目標が結びついて国家として森林の皆伐が行なわれたことによって、土壌流出による湖の水質汚染、生態系の破壊が進んでしまったことを述べる。 ⇒

  • ばんだねいっぺい さん

     森を売って賠償金を支払うしかなかったという転換点から、また、新たな転換点へ切り替えられるかということ。原生林と人工林の違いがもたらす様々なことは、とても勉強になった。 樹木に限らず、世の中が原生林的なものと人工林的なもので分けられるように思った。

  • 山口透析鉄 さん

    市の図書館本で読みました。 北欧といえば福祉国家で森と湖、といったイメージが一般的でしょうが、フィンランドの林業にも諸課題があり、内容は日本の第一次産業等にも直結しているようでした。 複数のジャーナリストが色々な観点で執筆されているので、興味の持てる部分から読んでみても良いかと思います。 やはり戦争が最大の環境破壊に繋がるのは洋の東西を問わないでしょうし、大国に翻弄される国も、歴史上、多々ありますので……それでも持続可能な産業にするよう、努力するしかないのでしょうね。 炭素循環のトータルを見ないと……

  • みーまりぽん さん

    北フィンランド出身の4人のジャーナリストによる、自国「森と湖の国」フィンランドの森の現状レポートと未来への提言。林業の成立している国、として認知されているが、その実態は皆伐&一斉造林という、環境悪化や持続性喪失を招きかねない(招きつつある)政策によるものであり、そこには日本林業とも重なる絶望の未来が待つ。しかし、この本では、そこからさらに現時点での、希望の未来へ繋がる視点まで含めて取材されており、ネイチャービジネスや恒続林(選別して伐採)への動きなど明るい材料も出てくるので、読み終わっての感触は悪くない。

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