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犬に話しかけてはいけない 内陸アラスカのマルチスピーシーズ民族誌

近藤祉秋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766428452
ISBN 10 : 4766428455
Format
Books
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

内陸アラスカではかつて「犬に話しかけてはいけない」という禁忌があった―。本書は、マルチスピーシーズ民族誌と環境人文学の視点から、フィールドワークを通してアラスカ先住民の人々と「自然環境」との関わりを描く。内陸アラスカ先住民の人々は、動植物や精霊、土地との関係性のなかで息をひそめながら暮らしてきた。「人間」が問い直されている今、彼らの「交感しすぎない」という知恵から「自然との共生」を再考する。

目次 : 第1章 マルチスピーシーズ民族誌へようこそ/ 第2章 ニコライ村への道のり/ 第3章 ワタリガラスのいかもの食い―ある神話モチーフを考える/ 第4章 犬に話しかけてはいけない―禁忌から考える人間と動物の距離/ 第5章 ビーバーとともに川をつくる―「多種を真剣に受けとること」を目指して/ 第6章 「残り鳥」とともに生きる―ドムス・シェアリングとドメスティケーション/ 第7章 カリブーの毛には青い炎がある―デネの共異身体をめぐって/ 第8章 コウモリの身内―環境文学と人類学から「交感」を考える/ おわりに―内陸アラスカ先住民の知恵とは何か?

【著者紹介】
近藤祉秋 : 専門:文化人類学、アラスカ先住民研究。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ポテンヒット

    気になるタイトルとアラスカの話に惹かれて。文章がやや学術的ではあるが、アラスカ先住民の話はとても面白い。鮭の遡上とビーバーと人間の関わりや、渡り損ねた残り鳥を保護する話は、長年この地で生きる人々の知恵や周りの環境との程よい距離感が見てとれる。神話から現在まで連綿と続く彼らの生活は、工業化や大量生産で環境を激変させてきた私たちの生き方をシフトチェンジするヒントになるように思えた。

  • owlsoul

    人新世の問題は、人間中心主義によっては解決しない。私たちは自然との間に断絶を感じ、その溝を埋めようと登山やキャンプに勤しむが、実際は世界から人間だけを取り出して考えることはできない。複雑に絡み合う生態系の中で、動植物とフラットな関係で世界を構築することは可能か。著者はアラスカ狩猟民の生活からそのヒントを導き出す。彼らが「犬に話しかけてはいけない」という禁忌を持つのは、人と犬との間に境界線を引くためだ。意識的に距離を取らなければならないほど、彼らと動物の実存的距離は近い。支配ではなく共存。人新世への処方箋。

  • たかぴ

    マルチスピーシーズ民族誌の視点からアラスカの人々、そこでの体験を書いた本。過酷な環境、多種の中で生きざる負えないその煩わしさから生きる狡知として積極的に関わる事をしない、交感し過ぎ無い知恵を生み出したのか。

  • 8章の議論が面白かった。多自然主義的な世界では種の間の垣根は低く、「交感」しすぎないことが肝要になる(=「犬に話しかけてはいけない」)。「ユカギールの世界においては、人間性は自明な所与のものではなく、常にぼやけ続けるうすい輪郭に沿って立ち現れる存在である。人間性は、不断の努力によって保たれなければならない危うい綱渡りの末に成り立つものである」(p176)。

  • 中桐 伴行

    初めて民族誌というものを読んだ。学術論文として読み始めてしまったため、記述論文なのか、分析をしたいのかどちらにもカテゴライズできず、初めて出てくる言葉やキーとなるであろう言葉の目次の項目がなく、説明もないことで面食らってしまった。友人より民族誌というジャンルはそういったものと違うことを教えてもらい、その後は「著者の分析や考えが入った二次資料」として興味深く読むことができた。ただ、最初は論文として読んでいたために論旨を汲み取ろうとしてしまっており、内容が頭に入っていない。週末までに再読が必要だ。

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