ニッポンには対話がない 学びとコミュニケーションの再生

北川達夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784385363714
ISBN 10 : 4385363714
フォーマット
発行年月
2008年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,207p

内容詳細

品格や武士道より、今日本に必要なのは、「違い」を前提にして、互いの考えを粘り強くすり合わせていく「対話力」。本書は、気鋭・奇才の2人による、教育・社会の再生論。

【著者紹介】
北川達夫 : フィンランド教材作家。教育アドバイザー。1966年東京生まれ。高校生のときに儒家の拝師門徒となる。古式にのっとり、四書五経を六年かけて学ぶ。その間、北京・上海・台北などを巡る。早稲田大学法学部卒業後、外務省入省。ヘルシンキ大学歴史言語学部に学び、フィンランド専門官として養成される。在フィンランド日本国大使館在勤(1991〜98年)。在エストニア日本国大使館兼勤。儀典・文化・広報を担当。帰朝後に退官したのち、英・フランス・中国・フィンランド・スウェーデン・エストニア語の通訳・翻訳家として活動しつつ、フィンランドで母語科(現・母語と文学科)の教科教育法と教材作法を学ぶ。フィンランドの国語教科書を日本語に翻訳するなど、フィンランドの教育方法を日本に具体的に紹介したことにより、フィンランドにおいて「フィンランド教育文化輸出の門戸開放者」と称せられる(2006年)。国際的な教材作家として日本とフィンランドをはじめ、旧中・東欧圏の教科書・教材制作に携わるとともに、日本では全国各地の学校を巡り、グローバル・スタンダードの言語教育を指導している。日本教育大学院大学客員教授(〜2008年3月)

平田オリザ : 劇作家・演出家・青年団主宰。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。1962年東京生まれ。十六歳で高校を休学し、一年半をかけて自転車による世界一周旅行を敢行する。帰国後高校中退。大学入学資格検定試験を経て国際基督教大学教養学部に入学。在学中に劇団「青年団」を結成する。大学三年時に韓国の延世大学に一年間留学。卒業後すぐに、こまばアゴラ劇場の劇場経営者になる。1995年に『東京ノート』で第三九回岸田國士戯曲賞を受賞。諸外国との合同企画も数多く手がける。日韓国民交流記念事業『その河をこえて、五月』(作・演出)は、第二回朝日舞台芸術グランプリを受賞(2003年)。桜美林大学教授を経て、2006年、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授に就任。国内外での劇作、演出、公演活動とともに、コミュニケーションデザインの教育・研究に携わる。また、日本各地の学校において、対話劇やワークショップを実践するなど、演劇の手法を取り入れた教育プログラムの支援・開発にも力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Nobuko Hashimoto さん

    元外交官でフィンランドの教育に詳しい北川達夫氏と、コミュニケーションに関する著作や実践の蓄積がある平田オリザ氏による対談。オリザ氏の部分は、他の著作『わかりあえないことから』などで述べられていることとほぼ同じ感じだが、北川氏のフィンランド教育の具体的事例も絡んでくるので、面白く読んだ。つい学習者の意見をまとめようとしたり、教訓みたいなことを言ってしまったり、あるいはうまく言葉が出ない学生の意を汲んで代わりに言語化してしまったりすることがある身としては、気をつけないといけないなと思う点もあり。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    2007年初出。北川先生:先生は、教育の専門家として、子どものために全力を尽くして本を選び、いろいろな本を読むようにすすめて(10頁)。平田先生:個の共同体とは、個人が自由意志で参加できる、組み換え可能なもの(73頁)。シチズンシップ・エデュケーション:社会に積極的に参加し、責任と良識ある市民を育てる教育。市民社会でいかに振る舞うか(146頁)。

  • 日々珠 さん

    受け止める、ということは。共感できればいいが、できなくても、そういうことはあるね、そう思うんだね、という態度か。

  • Kentaro さん

    これから発想として入れていかなくてはならないと思うのが、エンパシー型コミュニケーションという概念です。自己移入型のコミュニケーションです。これは、いくら察しようと努力しても、結局は相手の気持ちはわからないという前提に立って、それならば、もし自分がその立場だったら、どう考えてどう行動していくかということを考えていくしかないという、ある意味、クールでドライなコミュニケーションの状況分析をベースにしたものです。価値観がばらばらになっている社会においては、人間関係を調整していくことがいっそう難しくなっていきます。

  • 良さん さん

    北川の紹介する先進的なフィンランドの教育、平田の展開する演劇による表現教育は12年前の主張だけれども、未だに最先端である。 【心に残った言葉】いま、ニッポンに必要なのは、「対話」の発想を、家庭、学校、職場、地域のコミュニケーションに取り入れること。そして、互いの違いを受け入れたうえで、対立を恐れずに話し合いを尽くし、問題に対処していく力を、ひとりひとりが育てていくこと。(174頁)

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北川達夫

テスト開発技術者。星槎大学共生科学部客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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