スパイ・爆撃・監視カメラ 人が人を信じないということ 河出ブックス

永井良和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309624259
ISBN 10 : 4309624251
フォーマット
出版社
発行年月
2011年02月
日本
追加情報
:
224

内容詳細

人間が相互不信に陥った時、何が起こるのか…。左翼の地下活動から、無差別爆撃、プライベート・セキュリティをめぐる技術開発までを一筋に描いてみせる、いまだかつてない社会史。

【著者紹介】
永井良和 : 一九六〇年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修退学。現在、関西大学社会学部教授(都市社会学・大衆文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 小野妹子 さん

    監視社会のレポートのために読んだ本。国対国の見える戦争から、いつどこで発生するかわからないテロへと戦う相手が変化したことで、人間の間には不信が横たわるようになったという。漠然とだが、確かに以前より怪しい人に対して敏感になったように感じる。私たちは全ての技術を使う必要はないという主張はもっともである。

  • roughfractus02 さん

    関東大震災後に米国から帰国した映画俳優上山草人は東京人が互いの顔を直視する様に戸惑ったという。素人が写真を撮り、ショーウィンドウに姿を映し、探偵小説が犯人の顔を描写する背景には、共同体が衰退し地方や国外から見知らぬ他者が隣に住む空間の再編があった。本書は、他者への視線が人間から機械に移行し監視が強化される様を、ゴッフマンの「ふつうの外見」なる概念をもとに、共産党での他者関係、そして機械でのランドサット画像からATMの監視カメラへと展開する。この「外見」は攻撃しない意図を攻撃する可能性を提示しつつ伝える。

  • Mitz さん

    大学の卒業論文に『監視社会イギリスにみる人種差別』というテーマを選び色々と調べた経験があったので、‘人が人を信じないということ’という副題に惹かれ手にとった。しかし題名の‘スパイ’‘爆撃’‘監視カメラ’を繋ぐ‘・’の通り、それぞれのテーマが独立しているため、全体としての印象が非常に薄い。特に第一〜二章の左翼の地下活動についての記述は、「なぜここまで?」と思う程内容が細かい。諜報・監視についての一般論、社会学的・歴史的考察に重きを置いていれば、もっと興味深い内容になっていただろうと思う。ちょっと残念だった。

  • かず さん

    副題の「人が人を信じないということ」に惹かれて読みましたが、これに関することは1/3ほどで、全体的には、相互にあまり関係のないスパイと爆撃に関しての話が1冊にまとめられていて、まとまりがない感じ。脅威を前提として可能な限り対策を講じていくと、仮想的な被害者たる「自分達」と脅威をもたらす「やつら」を想定せざるを得ず、そうすることによって、社会やコミュニティの連帯が細分化され、結びつきも希薄化してしまう。その結果、仮想的な脅威の設定が不寛容さを助長し、仮装の脅威が現実化してしまうように考えています。

  • coolflat さん

    第1部はスパイの話。反体制を取り締まるために、指紋による個人識別、尾行、拷問などの技術で取り締まるシステムを確立していくが、そこに限界が生じていく。そこで、運動組織にスパイを送り込んだり、内部の人間をスパイに転向させる手法を使っていく。この手法は非常に有効で、組織にスパイがいるかもしれないという疑いを抱くだけで、組織の結束は危機に直面する。

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永井良和

1960年、尼崎市生まれ。関西大学社会学部に勤務。現代風俗研究会会員

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