ウラジーミル・ナボコフ

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ナボコフの文学講義 上 河出文庫

ウラジーミル・ナボコフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309463810
ISBN 10 : 4309463819
フォーマット
出版社
発行年月
2013年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
417p;15

内容詳細

世界文学を代表する巨匠にして、小説読みの達人ナボコフによるヨーロッパ文学講義録。なにより細部にこだわり、未踏の新しい世界として小説を読み解いてゆく。上巻は、フロベール『ボヴァリー夫人』ほか、オースティン、ディケンズ作品の三講義に加え、名評論「良き読者と良き作家」を所収。

目次 : 良き読者と良き作家/ ジェイン・オースティン『マンスフィールド荘園』/ チャールズ・ディケンズ『荒涼館』/ ギュスターヴ・フロベール『ボヴァリー夫人』

【著者紹介】
ウラジーミル・ナボコフ : 1899‐1977年。作家。ペテルブルク生まれ。ロシア革命によりベルリンに亡命、ロシア語で執筆を開始。1940年に米国に移住、大学で教えながら、英語での執筆をはじめる。55年に発表した『ロリータ』が世界的な大ベストセラーとなる

野島秀勝 : 1930‐2009年。英文学者、文芸評論家。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    まず、『ジョン・アップダイクによる序文』、ナボコフが書いた『良き読書と良き作家』が、その後の三作についての解説を非常に期待させるものだった。ナボコフの講義を味わうため、『マンスフィールド荘園』『荒涼館』を初めて読み、『ボヴァリー夫人』を再読してから取りかかった。結果として、名作を読む機会を得たこと、特にこれがなければ出会えなかった荒涼館を読めたことを感謝したい。しかし、文学作品とは読み手が自由に味わうもので、このように講義で解説を受け、テストまでされたら味気ないなと思った。

  • やいっち さん

    上巻では、ジェイン・オースティン『マンスフィールド荘園』、チャールズ・ディケンズ『荒涼館』、ギュスターヴ・フロベール『ボヴァリー夫人』が扱われる。ジェイン・オースティンなどはナボコフの好みの作家ではないのだが、決して辛口にならず丁寧に読み込まれている。ディケンズや更にフロベールともなると、文学とは、偉大な作家の世界では、どんなに取るに足りぬ人物でも、ことのついでに登場してくる人物でさえも、息づく権利をもっていると説く。

  • やいっち さん

    ナボコフに日本の文學作品をも論評してもらいたかった。ナボコフの鑑識眼に叶う日本の作品はあるのか、あるとして何なのか。気になる。

  • マウリツィウス さん

    ウラジーミル・ナボコフによる正論化された20世紀文学像とは古典位置ではなく起源位置、つまり古代ギリシャ世界を否定することで成立してきた講義録をこの文章は提供している。よって古典ギリシャ文学の意味を追放したのではなく実際あるべき姿へと変えただけであり、ナボコフ前提はそもそも成立背景において根拠判断を拒んでいる。「読解困難」側面を排除させた講義性は文学対論を克服しロシア文学体系性を再理解、英語圏における権利意味を再現と敬称で示した。この論点を確認すると《ナボコフ》神話崩壊はホメロス時代に予期される結論である。

  • misui さん

    ナボコフの読みのスタイルは「精緻に読む」ことに尽きる。文学作品をまったくの「まやかし」と位置づけ、現実的な価値はまるでないものとして、その上でテキストに向き合って美を汲み上げようとする。単純明快、かつ根気のいる読み方だと思う。この上巻で展翅板に掛けられるのは『マンスフィールド荘園』『荒涼館』『ボヴァリー夫人』の三作。ただしこれらの作品に触れたことがない場合、隣室に用意された料理を匂いだけで味わうような講義になるので、あらかじめ作品を用意してあたられたい。

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