葬送習俗事典 死穢の民俗学手帳 河出文庫

柳田国男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309418230
ISBN 10 : 4309418236
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
追加情報
:
256p;15

内容詳細

葬送の歴史は死の穢れを忌避する歴史である。死者の家の穢れをきらい、必ず飲食の火を峻別した。また、墓地や火葬場から戻る際は、必ずあとを振り返ることを禁じ、亡魂にとり憑かれないよう願った…。こうした日本全国各地に伝わる、今は風化した、あるいは何らかの形で遺った、さまざまな葬儀習俗を克明に網羅する。

目次 : 喪の始め/ 葬式の総名/ 二人使い/ 寺行き/ 枕飯/ ひがわり/ 年たがえ/ 外かまど/ 忌の飯/ 葬具/ 入棺/ 出立ちの膳/ 仮門/ 野辺送り/ 棺舁ぎ/ 野普請役/ 墓葬礼/ 火葬/ 野がえり/ 墓じるし/ 墓地の種類/ 朝参り夕参り/ 喪屋・霊屋/ 釘念仏/ 願もどし/ 水かけ着物/ 荒火明け/ 仏おろし/ 忌中と忌明け/ てまどし/ 仏の正月/ 新盆/ 月忌年忌/ 問い切り/ 所属未定

【著者紹介】
柳田国男 : 1875年、兵庫県生まれ。旧姓・松岡。民俗学者。短歌、新体詩、抒情詩を発表。東京帝国大学卒業後、農商務省に奉職。貴族院書記官長をへて退官、朝日新聞社に入社。1909年、日本最初の民俗誌『後狩詞記』を発表、翌10年、『遠野物語』刊。民間伝承の会を主宰した後、戦後、日本民俗学会の初代会長に。文化勲章受章。著書多数。1962年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワッピー さん

    日本各地の葬送にかかる儀礼・用具の索引付き用語事典。喪の始まりから回忌(年忌法要)まで、34段階の儀礼風習を記録。事典の強みは、同一・類似・相違を明示できることで、背景となる言葉の由来や風習の変遷もうかがい知れる。土葬から火葬ヘの変化により、完全に忘れられた儀礼も多いと思われ、柳田が持った「語彙の消失」への危機感は正しかったが、一方で形を変えながら現代に続いている風習もある。不祝儀の際に日常と穢れを区分する厳密性、埋葬までの魔除けの重視、埋葬後の獣害への防御、生前に神仏に掛けていた願のほどきなど、(⇒)

  • テツ さん

    どう足掻こうが泣き喚こうが、人は必死に生きた後に必ず死ぬ。そして残された人々はその土地と時代に則した儀礼風習によって死者を弔う。柳田国男が収集した日本各地の死を見送るための儀礼と風習の数々。本邦において人は死という最大のケガレをどのように扱ってきたのか。現代日本では人が亡くなった場合の扱い方にはマニュアルが存在し、ほぼほぼその通りに処理されていくけれど、一昔前までは死との向き合い方にも様々なやり方が存在していた。そんなことの多様性って重要ではないのかもしれないけれど、確かに確実に文化は失われているんだな。

  • しょうゆ さん

    「禁忌習俗事典」に引き続き読んでみた。非常に興味深いことばかりだった。人の死にまつわる風習はかなり謎めいているものが多いと思っていたが、本書を読んで、実際謎が多いと再確認。地域差が大きいと思いきや、北と南で同じような風習が残っていたり、呼び名が違うだけで同じことを全国的にやっていたり。土葬が主流だった頃の風習なので、今日では見られないものも多くとても面白かった。葬儀が簡素化している時代に文庫として発行されたことに意味を感じる。

  • 眉毛ごもら さん

    お餅食べたい。となるほど葬送習俗にはお餅がつきものだったようで記述がたくさんありますた。土葬が多かった時代の風俗では今ではなくなっているであろう記録がたくさんある。昭和十二年出版だがこれらも明治に入ってからは大分変わっているとのことで時代の流れは早い。葬式自体にあまり縁がないが忌引休暇などはだいたい諸手続きに翻弄されるもんであり家族葬なども増えているので集落や近隣上げての葬儀などはなかなか見られない。自宅での葬儀すら珍しい。類似の習慣が南北に偏在したり独特で色々な方法で弔いをしたのだなと感慨深くなった。

  • 七澤 さん

    喪服ってずっと白だったんだな

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人物・団体紹介

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柳田国男

1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。51年、文化勲章受章。62年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい

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