非色 河出文庫

有吉佐和子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309417813
ISBN 10 : 4309417817
フォーマット
出版社
発行年月
2020年11月
日本
追加情報
:
424p;15

内容詳細

色に非ず―。終戦直後黒人兵と結婚し、幼い子を連れニューヨークに渡った笑子だが、待っていたのは貧民街ハアレムでの半地下生活だった。人種差別と偏見にあいながらも、「差別とは何か?」を問い続け、逞しく生き方を模索する。一九六四年、著者がニューヨーク留学後にアメリカの人種問題を内面から描いた渾身の傑作長編。

【著者紹介】
有吉佐和子 : 1931年和歌山県生まれ。幼少期をインドネシアで過ごす。東京女子大学短期大学部英語科卒。56年「地唄」で芥川賞候補となり、文壇デビュー。一外科医をめぐる嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、歴史や芸能を扱った『和宮様御留』(毎日芸術賞)など、さまざまな分野の話題作を発表し続けた。84年急性心不全のため逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちょろこ さん

    差別とは何かを掘り起こした一冊。ものすごく惹きこまれながらも絶えず鉛のようなものが心に沈殿していく時間だった。戦争花嫁として、アメリカの黒人兵と結婚した主人公の笑子。その笑子の目線から、差別なる土壌にスコップを立て少しずつ土を掘り起こし、差別の根なるものを探していくよう。人種のるつぼアメリカで目の当たりにした肌の色だけで括れない現実。弱さも強さもズルさも…笑子の感情のるつぼに共に揺さぶられ続けた。そして笑子が辿り着いた差別の根という答えにスッと背中に冷たい風が吹いた。心から思う。この本を手にして良かった。

  • まさきち さん

    戦後、占領軍の一員として日本に来た黒人男性と結婚し、後に渡米をしてたくましく生きていった女性の半世紀。その中で遭遇する人種、階層の差別に戸惑う姿に圧倒されましたが、自分が子供の頃にもこういった差別的な扱いは色濃くあったなと改めて思い起こされ、色々と考えさせられた一冊でした。有吉さんのさらさらと流れるようで大事なことはしっかりと伝える文面も素敵でしたし、手にして本当にいい一冊でした。

  • ふう さん

    フィクションで、しかも戦後の米兵と日本人女性の結婚から始まる物語なのに、目の前で今起きている現実を見せつけられているような重く力のある作品でした。『非色』色に非ず。皮膚の色が差別の要因の中で一番大きな比重を占めていますが、人は同じ色の中でも差別の種を見つけます。人種、出身国、教養、職業。性別も大きな要因ですが、この作品では、むしろ女性の方がたくましく賢明に描かれています。主人公笑子が差別から逃げず、差別される側で生きていくと決めた強さに、「差別をしない生き方」というのはこういうことなんだと胸を突かれました

  • じいじ さん

    【人種差別】がテーマで、すごく重い内容だ。有吉佐和子が渾身を力を振り絞って書き上げた力作。このテーマは何冊か読んだことがあるが、しかし、これほどまでに分かりやすく面白く読ませてくれた本はなかった。物語の前半は、笑子と家族の動向・黒人兵トムとの「結婚」にいたるまでが、丁寧に愛情をこめて綴られる。「平等の精神」と「熱意」があれば、言葉がなくても相手に真意は通じるのだと、よく分かりました。この二人に念願の女子が誕生ーメアリーと命名。トムは〈ユキコ〉を主張したが…。私の長女が〈由紀子〉で思わず顔が綻んでしまう。

  • TAKA さん

    「この世の中には使う人間と使われる人間という二つの人種しかいないのではないか。皮膚の色の差別よりも大きく強く絶望的なものではないだろうか」肌が黒いとか白いとかなんてのは偶然のことであり黒人がこき使われる側に属していただけという。自分と異なる者がいれば人間は差別してしまうこれは人類滅亡するまで無くならないと思っている。流行りの多様性だとか綺麗事でしかない。人はそういう生き物です。それを乗り越える力を個人で持つことが手っ取り早いのではないかと。笑子のように朱に交われと。

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人物・団体紹介

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有吉佐和子

1931年(昭和6年)和歌山市に生まれる。東京女子大学短期大学部英語科を卒業。在学中、『演劇界』の懸賞論文に応募して連続入選。同人雑誌『白痴群』を経て第十五次『新思潮』同人となる。『華岡青洲の妻』により女流文学賞、『出雲の阿国』により芸術選奨文部大臣賞、日本文学大賞、婦人公論読者賞を受賞。小説家、劇

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