ニューヨークより不思議 河出文庫

四方田犬彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309413860
ISBN 10 : 4309413862
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
359p;15

内容詳細

1987年と2015年、27年の時を経たニューヨークへの旅。どこにも帰属できない者たちが集まる都市の歓喜と幻滅。みずみずしさと情動にあふれた文体でつづる長編エッセイ。
[著者紹介]
1954年生まれ。比較文化、文学、映画・漫画評論家。



【著者紹介】
四方田犬彦 : 1953年生まれ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • rokubrain さん

    1987年と約30年を経た2015年の2度のNYの滞在を経て、 芸術家たちとの交流から自身を含めた内面の変化、世の変化を思索したエッセイ。日本語をさながら外国人のように書きながら思考することを心掛けた。人と出会って勉強し、自分を成長させようとしている姿勢がいい。人は2度、独り立ちするものだと思う。始めは子供が親の助けを受けながら成長する過程で。もう一つは自分の才覚で「自分」になっていく過程で。そんな「自分」への過程がこのエッセイから多種多様なNYのストレンジャー(異邦人)から見えてきた。

  • 紫 さん

    著者が約30年前に一年滞在したころのニューヨークの不思議なアジア系アメリカ人中心にエピソードが続く本 様々なアートシーンがどのように変わっていったのか、それぞれの人物の育った背景も語られていく。人間どこに住んだってそう変わった生活じゃないよという 言葉は同感だ。

  • 悠 さん

    本書は、江藤淳『アメリカと私』(1962-64)の四半世紀後(1987)に渡米した四方田版「アメリカと私」であり、文庫化にあたり直近の滞在記(2015)を加えたものだ。静かな大学町でアカデミズムに身をおいて、慎ましい交友関係を育みながら、逆説的に日本を発見していった江藤との懸隔は大きく、著者は、大学での研究にはふれず、書を捨てて町へとくり出す。NY在住のアジア系アーティストらとの交流を通して、どこにも帰属しない者同士のゆるやかな連帯感を見出していく80年代のきらめきと、近年との落差に時の流れの儚さを想う。

  • の さん

    ニューヨークに滞在した体験をもとにして執筆されたエッセイ。1987年の旧稿を再録した第一部と、2015年に新たに書き下ろされた第二部から成り、30年近い歳月で変化した街の在り様と作者の心境が読み取れる。共産圏から脱出した人々が捨てられない出自に苦しみながら築いていった混沌とした文化が、都市再開発や911で「アメリカらしく」管理された街へと変貌を遂げた。どこにも帰属できない人々が集まって住んだニューヨークは消えたが、ユースカルチャー&アートの街として流行の最先端の街となり、そこに作者は馴染めそうもないのか。

  • Amarilli さん

    ストレンジャー・ザン・パラダイスの解説を見るとは思わなかった(表紙の白抜きは気づかなかった。そうか、そう訳すのか。モヤモヤが霧散した後、靄がかかっていたことに気づく)ので、エッセイも偶には良いものだ

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