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差別語とはなにか

塩見鮮一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309409849
ISBN 10 : 4309409849
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2009
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

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  • 猫丸

    どんどん迷宮に入り込むような難しい問題だ。なるべくシンプルなところで線を引くならば「当事者がイヤだというなら、当事者の前では使用を差し控える」くらい。例えばウチの場合、僕が配偶者に向かって「お前」と呼びかけるのは禁止されており、結婚して25年間いちども使用されていない。また単なる評言としても「育ちが良い悪い」との言い方も禁止で、他の場所ならともかく配偶者との会話には登場しない。これらはともに本人の「不快である」との明確な申告がなされた語であり、すでにその不使用自体が「関係」に内在化している。

  • 空猫

    筒井康隆氏の断筆宣言騒動への言及があると知り図書館で(けれど筒井氏の件は置いといちゃうのだ)。差別語とは何か?差別は作り出されるのだ。「君は○人か?」「四つのお願い」と聞いて忌避感を持つ事自体が差別性。誰もが発言の社会的な場を保障され、その内容により社会的不利益を受けない事。これは現日本社会ではとても困難である。「いつでも多数派の意見がマスメディアの規範になる」のだから。'93年発行。五木氏との対談は何かちぐはぐだった。被差別者、都市の民俗学関連の著作が多数。他も読むつもり。

  • perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

    被差別民に関する著作が多い塩見氏による本。差別とマスメディアの関係では、差別語、通称「放送コード」はないという事実が指摘されている。また、差別語を見聞きすることで傷つく人がいる以上、一定の言葉に対する規制は必要だと説く。一方で、過去の差別の実態はそのまま伝えるべきだとも言う。どこまでが過去かは、常に議論すべき、とも。本書中、差別語を不快に思う、咎めるという行為自体が差別感情の表れだという主張は、読んだ時点では受けいれ難かったが、現在では正しいと確信した。差別との内なる戦いはまだ始まったばかりだった。

  • メイロング

    筒井康隆断筆宣言前後がどんな状況だったかのルポルタージュとしてのほうが面白い。差別語それ自体より、破裂した爆弾の被害状況やクレーターの深さを測るように、影響の考察がメインで語られていく。同じようなことに燃え上がる前に収まったボヤは、今も起こっている。BASARAの大谷吉継問題は一応ルポを残しておくべきだったのでは。

  • たろーたん

    夏目漱石『坊ちゃん』に差別的な文章が結構出てくることに驚いた。「田舎者はしみったれだから五円もやれば驚いて眼を廻す極っている」「それだから中学校の小使なんぞしてるんだ」「(活花を見て)あんなに草や竹を曲げて嬉しがるなら、背虫の色男やびっこの亭主を持って自慢するがよかろう」と。これは悪口と違うのは、社会構造における差別を引用しているところだろう。おそらく、今で言うと「高卒だから分からないよね」「片親の子だからお菓子でもあげれば喜ぶでしょ」とかが近いのかな。

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