ジェシーの背骨 河出文庫

山田詠美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309402000
ISBN 10 : 4309402003
フォーマット
出版社
発行年月
1987年08月
日本
追加情報
:
15cm,185p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 海恵 ふきる さん

    久しぶりに、一日で本を読み切った。解説の、心でも体でもない、魂(ソウル)という言葉がピッタリだ。「彼女が自分の母親にはなり得ないのを悟ったジェシーは、彼女を自分と父親の側にいる淑女(レディ)として扱おうとしているのである」という表現、そんな捉え方があったのか。とても斬新。山田詠美さんの、ねっとりとした濃厚な気体が充満しているような文章の書き方がとても好きで購入したけれど、この本はそれだけではない、なにかもっと世間一般にプラトニックなものが題材だったので新鮮だった。この微妙な関係は、愛になり得るのかも。

  • yuki さん

    久しぶりの山田詠美。男性作者が描くセックスシーンや女の子との軽い関係には抵抗感を持っているのだが、この人の描くメイクラブやスラングを多用したラブメイトとの会話はとても心地よくて私を安心させる。本書のヒロインも、奔放な性格で、男性経験が多くて、なのにとても純粋で。愛する男の息子まで愛せるのか?ココの見出だした答えは、私をすんなり納得させた。山田先生は難しい言葉を使わず、恋愛や人肌を巧みに利用して、本当に上手に冷静に心情の変化を表している。恋愛小説家の中で群を抜いてクレバーな人だと思う。

  • hitomi.s さん

    懐かしい山田詠美さんを続けて再読。今もあるかどうかわからない書店(多分古本屋さん)の名前の入った105円の小さいチラシがホチキス止めされてる。パパの彼女に、ヤキモチとヤキモキの11歳の男の子のお話。ヤキモチもヤキモキも、自分の中のこと。そこに向き合わせたのは、下手くそで不器用で自分勝手なとこがあるパパと彼女だろうな。向き合うのは苦しいし、戦いだ。一緒に戦うのは余計に苦しい。戦いたかったわ。消化するためにさ。

  • zaki さん

    あらあら、こんなところに名作が。女は子どもを前にすると母になろうとするみたい。でもやっぱり素直にいられる状態で落ちつくみたい

  • ぎんちょさんちょ さん

    いつもの男女間を描く内容を想像していたので最初は拍子抜けした。次第に距離が縮まったり離れたりするココとジェシーの関係は複雑なようで単純だったことが最後でわかった。精神よりも皮膚的な接触でのコミュニケイトと解説にあり、なるほどと納得。それを踏まえてもう一度読み返したくなった。その他の作品もそういう目線で読んだら何か新しいものが見えてくるのかも。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

山田詠美

1959年東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で文藝賞を受賞しデビュー。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2001年『A2Z』で読売文学賞、05年『風

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品