マリオ・バルガス・リョサ

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つつましい英雄

マリオ・バルガス・リョサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309206943
ISBN 10 : 4309206948
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
433p;20

内容詳細

ノーベル賞受賞後、初めて書かれた最新作!マフィアの脅しに屈せず、正面から立ち向かった実在の人物をモデルに、サスペンス・タッチで描かれる波瀾に満ちた物語。

【著者紹介】
マリオ・バルガス=リョサ : 1936年、ペルー生まれ。サン・マルコス大学文学部卒業後、58年、スペインのマドリード・コンプルテンセ大学に留学、同大学で博士号を取得する。1959年、短編集『ボスたち』で作家デビュー。ラテン・アメリカ文学を代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからも旺盛な創作活動をつづけ、2010年、ノーベル文学賞受賞

田村さと子 : 1947年、和歌山県新宮市生まれ。帝京大学教授。お茶の水女子大学卒業後、メキシコ国立自治大学でラテンアメリカ文学を、スペイン国立マドリード大学で詩論を学ぶ。帰国後、お茶の水女子大学大学院博士課程修了。1991年、同大学にて学術博士号(Ph.D)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    ノーベル賞受賞後の第一作。物語は二つの地域での 二つの家族の話が平行してすすむ。また、リョサでは馴染み深いフォンチートの家族が絡み、リトューマ軍曹がいい味をだす。描かれるテーマは、3つほどかな。「つつしみを知る英雄」「父親には理解できない息子という存在」「男女間の愛とは何か」特にガツンとくる場面があるわけでも会話もない。この本の良さをさらっと説明もできない。しかし、とにかく面白い。読みやすい。ノーベル賞作家だからとかパナマ文書で名前があがっていて胡散臭いからとか関係ない。読んでみて。おすすめです。

  • starbro さん

    マリオ・バルガス=リョサの作品を数年ぶりに読みました。本作はノーベル文学賞受賞後の最新長編です。人生の晩年を迎える二人の男性の物語、ミステリアスで悲哀を感じる大人の寓話です。流石、ノーベル文学賞作家だけあって、大変読み応えがありました。6年程前に南米旅行(ペルー含む)に行ったこともあり、ペルーの固有名詞(インカ・コーラ、セビチェ、地名等)がすんなり頭に入ってきました。村上春樹もノーベル文学賞を受賞したら、もっと世界で読まれるようになるんでしょうネ。

  • どんぐり さん

    物語は二人を主人公にして交互に語られる。一人は、「この世で、誰にも踏みつけにされてはならない」を左右の銘とする運送会社の経営者。正体不明の相手から金を要求する手紙を受け取る。彼には愛人がいて、そこにも恐喝の手紙が舞い込む。これがフェリシトの物語。もう一人は弁護士リゴベルトで、引退を考えていたときにリマで保険会社を経営する金持ちの再婚と遺産をめぐる騒動に巻き込まれる。二つの物語の共通点は、恐喝と暴力には屈しないというもの。そして、娼婦出自の姉妹がつながり、重なっていく。→

  • のぶ さん

    ある方のHPでこの本を知ったのだが、著者がペルーのノーベル賞作家と知って、ためらった。読んでみたらそんな事は杞憂に終わった。話の流れは二つ。運送会社を経営する男にみかじめ料を要求され、拒否した事に対して闘う話と、80歳過ぎの老人の遺産目当てで群がる息子たちの戒めで、若いメイドと再婚した事でのドタバタ。描かれるのは正義、信仰、性、欲望、等多彩。文学の底深さを感じさせながらわかりやすく、面白いドラマになっている。欧米の小説に飽きている人にお薦め。とても新鮮な感覚を味わった。

  • りつこ さん

    二つの物語が交互に語られ、過去の出来事や会話が現在の物語と同時に展開するのだが、それが独特のうねりを生み出していて、読んでいてとても気持ちいい。ストーリーはかなり不穏なのだが、片方は揺るがない信念、もう片方はユーモア精神のある主人公なので、ハラハラしながらも楽しく読めた。マスコミとそれに食いつく大衆というのは国は違えど同じなんだな。そして名前も残らないような市井の人の中に「善」があり、それが世の中を支えているのだということをしみじみ思った。とても良かった。

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