黒冷水

羽田圭介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309015897
ISBN 10 : 4309015891
フォーマット
出版社
発行年月
2003年11月
日本
追加情報
:
20cm,265p

内容詳細

兄の部屋を偏執的にアサる弟と、執拗に監視・報復する兄。この憎悪の「黒冷水」はどこから生まれたのか。一気に読ませる筆力と意外な展開で選考委員を驚愕させた、史上最年少・17歳による1冊。〈受賞情報〉文藝賞(第40回)

【著者紹介】
羽田圭介 : 1985年10月19日生まれ、一七歳。埼玉県在住。現在、都内高校三年在学中。2003年、『黒冷水』で第40回文芸賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • てち さん

    憎悪や恨みといった、黒々しい冷たいものが我々の体の中に流れている。その黒冷水を同性の兄弟を用いて描いている。なんといっても、終わりかたが良い。改心したかと思いきや、果てしなく続くバトル。これを17歳で書いたとは驚きだ。

  • mmts(マミタス) さん

    羽田圭介さんはきっと一人っ子ではないよね。兄弟、姉妹が居るんだろうな。さすがに漁るつもりじゃなく私は兄や妹とは漫画くらいは無断借用は暗黙の了解だったから、ある程度は共感出来たかな。個人的には、あの弟が壊れた描写には金八先生のシュウが思い浮かびました。ヤク中で壊れる雰囲気が似てるだけで、この小説と金八先生のシュウは無関係ですが。あっ、これは親が悪いのでは?これを放置する親が一番悪魔じゃん。心理戦による喧嘩じゃなくカッターの替え刃とかにはビックリしましたけど。まあ、この小説は面白かったかな。ラスト、謎だった。

  • 優希 さん

    一言でまとめれば陰湿な兄弟喧嘩。しかし、そんな簡単な言葉に当てはめられないほどの恐怖がありました。兄弟がいれば誰もが持ちそうな劣等感やプライドですが、そこに様々な感情が混じり、喧嘩から「監視」「報復」まで至るドロリとした闇のようなものを感じずにはいられません。兄の部屋を漁る弟に対して抱く兄の殺気に近い想いに鳥肌が立ちます。兄の部屋を偏執的に漁る弟も異常ですが、兄の感情はより異質でした。兄弟の話が主軸にし、憎悪の『黒冷水』を描くことで、読者と作者の関係に落としこむ怖さに著者の無限の可能性を見た気がします。

  • りょうこ さん

    《図書館借り本》羽田さんが気になってたので、どんな感じの作品ですか?と聞いたら『えげつない兄弟喧嘩話w』と言われたので気になって読んでみた!本当えげつない兄弟喧嘩話だった(笑)これを17歳で書き上げた羽田さん!他の作品も気になります!

  • ぷっくん さん

    羽田圭介さん初読み!この人は頭が良さそうだなぁとTVで勝手に想像してしまったけど…これはなかなか面白かった^ ^兄弟バトルがすごくエグいし笑。しかしそれだけにとどまる事ないラストの後味の悪さw。怖いよ、本当に笑。17歳の少年がここまで描くのなんて、それだけでも衝撃作ですね^_^私はひっくり返していただきました☆

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人物・団体紹介

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羽田圭介

1985年東京生まれ。高校在学中の2003年、『黒冷水』で文藝賞を受賞してデビュー。2015年『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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