文学者と哲学者と聖者 吉満義彦コレクション 文春学藝ライブラリー

若松英輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168130984
ISBN 10 : 4168130983
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
592p;16

内容詳細

日本最初期のカトリック哲学者・吉満義彦。彼の精神的継承者たる若松英輔が精選した論考、随筆、詩の計三十六編を収録する。古代から現代に至るキリスト者の魂の系譜に学び、その精神を日本に植え、自ら使徒として生きんとした。神なき個人が跋扈する「近代以降」を批判、神と人間が共に生きた「中世」の日本における新たな創出を夢見た、吉満の烈しく清い魂が現代によみがえる。

目次 : 第1章 詩と愛と実存/ 第2章 神秘主義と二十世紀思想/ 第3章 哲学者の神/ 第4章 中世的人間の理念/ 第5章 文化と宗教の理念/ 第6章 私の改宗/ 第7章 遺稿 我が祈り

【著者紹介】
吉満義彦 : 1904(明治37)年‐1945(昭和20)年。鹿児島県徳之島生まれ。第一高等学校在学中に内村鑑三の聖書研究会に入り、また岩下壯一を知る。東京帝国大学文学部を卒業後、渡仏しジャック・マリタンに師事、「ネオ・トミズム(新トマス主義)」を学ぶ。帰国後は上智大学などで教鞭をとりながら、神学と哲学の研究に邁進し、多くの論文を執筆する。詩人でもあった。信濃町の聖フィリッポ寮の舎監を務め、その学識と人柄で遠藤周作ら若き学生達に大きな影響を与えた

若松英輔 : 1968(昭和43)年、新潟県糸魚川市生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。「越知保夫とその時代 求道の文学」で三田文学新人賞評論部門当選、『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で西脇順三郎学術賞、『詩集 見えない涙』で詩歌文学館賞、『小林秀雄 美しい花』で角川財団学芸賞と蓮如賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    私は、吉満義彦さんが「近代の超克」の座談会に参加したことにずっと違和感を持っている。「近代超克の神学的根拠―いかにして近代人は神を見いだすか?」で中世と近代の連続性を訴える吉満論文は、明らかに異質である。そんな氏の思想全貌を、若松さんが36編の著作集に纏める。確かに難渋。「神秘主義」などお手上げだ。小林秀雄さんが「吉満君の論文は非常に難しい。日本人の言葉としての肉感を持っていない」と評した文章だが、でも何故か心地よい。哲学者の理性と、芸術家の感性と、求道者の霊性が一致した「実在の探究者」の確信を感じる。

  • amanon さん

    かつて全集版で何冊か読んだことがあるが、ここまで読みにくい文章を書いていたとは…とにかく無駄に長い文章が多くて、つい「どうすればうまいこと短くできるだろうか」てなことを考えてしまい、先に進まないこと数知れず(笑)。外はいえ、何かと触発される箇所も少なからずあり、あちこちに付箋を貼ったのも事実。行き過ぎた進歩主義や個人主義、そしてつい忘れられがちになる宗教や魂の問題など、百年近く前から人間が抱えている問題ってあまり変わっていないのだな…という気にもさせられる。それから編者による注釈が全くないのは不親切。

  • Go Extreme さん

    詩と愛と実存: 詩人の友に与える手紙 リルケにおける詩人の悲劇性  ドストエフスキー『悪霊』について  マリタン先生への手紙 キルケゴールの立場 天使 詩人と宿命 文学者と哲学者と聖者 民衆と天使 詩とロゴス 文学とロゴス 神秘主義と二十世紀思想: 神秘主義と二十世紀思想 現代における神秘主義の問題 神秘主義の形而上学 哲学者の神 中世的人間の理念 文化と宗教の理念: カトリシズムと現代人 私の改宗 遺稿・我が祈り 「わがホルテンシウス体験」 「ツアラツシュトラ審判」の秘義  哲学的・宗教的断想録

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