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切腹考 鴎外先生とわたし 文春文庫

Hiromi Ito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167918347
ISBN 10 : 416791834X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan

Content Description

20代の頃、熊本の切腹マニアを訪ねた「わたし」。前夫と暮らした熊本から渡米し、ユダヤ系イギリス人の夫を看取るまでの20年を、「阿部一族」や「ぢいさんばあさん」に重ねる時、言葉が動き出す。生きる死ぬるの仏教の世界に身を浸し、生を曝してきた詩人が〓外を道連れに編む、無常の世を生きるための文学。

目次 : 切腹考/ 〓外先生とわたし/ どの坂もお城に向かう/ 先生たちが声を放る/ 弥五右衛門/ マーマイトの小瓶/ 普請中/ ばあさんとぢいさん/ ヰタ・リテラーリス/ 山は遠うございます/ 隣のスモトさん/ 阿部茶事談(抄)/ ダフォディル/ 地震/ (森林太郎トシテ死)

【著者紹介】
伊藤比呂美 : 1955年、東京都生まれ。78年、『草木の空』でデビュー。80年代の女性詩ブームをリードする。97年に渡米した後、熊本に住む両親の遠距離介護を続けていた。99年、『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年、『河原荒草』で高見順賞、07年、『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年、紫式部文学賞、15年には坪内逍遙大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • メタボン

    ☆☆☆★ 森鴎外のテキストを通奏低音として、切腹マニア、城下町熊本、阿部一族、アメリカでの夫の介護そして死、熊本の地震について綴る。伊藤比呂美が良く言う「声を借りながら」。最後の声「森林太郎トシテ死セント欲ス」が頭の中を駆け巡る。

  • 山ろく

    著者は当時熊本在住の詩人。自伝エッセイの冒頭には切腹マニア宅を訪問した体験を描いた表題作。次に副題の「鴎外先生とわたし」では鴎外の翻訳物の語尾から漢詩のリズムを体感し、続く「どの坂もお城へ向かう」では熊本の地に鴎外作品を重ね合わせる。外国の生活と帰国の迷い、英国人の夫の生活と夫の死、熊本地震などを重ね合わせながら、日本人が人目を気にしながらも人を好きではないことや夫婦の間の問題とはつまるところ何なのかなどが記される。実は出てくる鴎外作品にまったく疎いのだが、鴎外が作品で繰り返し描いた女性像は興味深かった。

  • kuukazoo

    初期の頃に切腹マニアの詩がありそっち方面かと思ったら(最初にその話は出てくるが)、森鴎外作品の読み解きに夫の看取りと熊本地震が絡み合い、文芸エッセイのつもりで読んでたらとても打ちのめされ放心。私小説からもはみ出すような。個人の命は軽く死を以てプライドや忠誠心を示す思考回路が埋め込まれた武家の悲劇を通し鴎外が描くもの。そして現代に生きる人も家族や社会、身体や自然のままならなさに苦しみつつ生きる。死んだ夫(画家)の大量の絵どうすんの問題とか育ちすぎた庭の木々を巡っての隣家とのトラブルとか身につまされて泣ける。

  • kankoto

    最初の一遍、切腹を見た体験が描かれていていきなり生々しい世界に、そしてああ、伊藤比呂美だって思う。(町田康との対談は応戦一方だった印象だから) 鴎外作品に絡めての彼女自身の出来事。鴎外作品そのものだったり。元夫との暮らし、異国人の夫を看取った話。この作品はなんだろうとこの一冊はなんだろうと思った時、これは伊藤比呂美の私小説なんじゃないだろうかと思った。とても生々しい手触りの。そしてその中に鴎外作品がある。それは作者の中の鴎外作品。

  • Masakazu Fujino

    やっぱり伊藤比呂美は面白いなあ。こんなことを考え、やってきたんだなあと改めて感心した。

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