横浜1963 文春文庫

伊東潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167913137
ISBN 10 : 4167913135
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
追加情報
:
352p;16

内容詳細

戦後の復興をかけた五輪開催を翌年に控え、変貌していく横浜で起きた女性連続殺人事件。米兵の犯行の可能性が高い厄介な事件を担当する神奈川県警の刑事・ソニー沢田は、難航する捜査の中、米軍の協力を仰ぐため横須賀基地に乗り込む。日系三世のSP、ショーン坂口を相棒に事件の真相に迫る社会派ミステリ。

【著者紹介】
伊東潤 : 1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。「国を蹴った男」(講談社)で第34回吉川英治文学新人賞を、「巨鯨の海」(光文社)で第4回山田風太郎賞と第1回高校生直木賞、「峠越え」(講談社)で第20回中山義秀文学賞、「義烈千秋 天狗党西へ」(新潮社)で第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)、「黒南風の海―加藤清正『文禄・慶長の役』異聞」(PHP研究所)で本屋が選ぶ時代小説大賞2011を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 岡本 さん

    歴史小説家・伊東潤の初のミステリー小説。1960年横浜生まれの著者だから書ける戦後日本が舞台の今作。戦後75年が経ち日米同盟が当たり前な今日しか知らない人には刺激的過ぎる程の反米・反日感情が至る所に。ミステリーとしては勿論、近現代歴史小説としても楽しめる一冊。著者の歴史小説は幾つか読んでいるが、ミステリー物も読んでみたくなった。

  • chantal(シャンタール) さん

    1956年にやっと米軍の接収が解除された横浜港。物語は東京五輪を翌年に控えた1963年、横浜にはまだ多くの米軍接収地があり、米兵の犯罪を日本の警察が検挙する事も出来ない。そんな横浜港で若い女性の他殺体が発見され、アメリカ人とのハーフである見た目は白人の日本人警察官ソニーと日系三世の米兵ショーンが事件に挑む。米兵が日本で犯す犯罪も取り締まれないことの理不尽、白人の有色人種に対する差別、今も昔も変わらぬこの不条理。正しい事をして修羅を歩むか、迎合して安全な道を行くか、人生はままならない。横浜が無性に懐かしい。

  • のぶ さん

    日頃、時代小説を読む事の多い伊東さんだが、現代を舞台のミステリーでも楽しめる作家であることが分かった一冊だった。オリンピックの開催を翌年に控えた1963年の横浜で若い女性の死体が発見される。捜査にあたるのは神奈川県警のアメリカ人とのハーフ、ソニー沢田と、日系三世の米軍SPのショーン坂口。ミステリーとしても楽しめるが、その要素は比較的単純で、自分が興味を持ったのは、オリンピックの好景気に沸く街を描く半面、戦後18年を経ても、日米の地位の差があまり解消されていない事だった。読みやすく、大変に面白い小説だった。

  • fwhd8325 さん

    あとがきに「60年代前半の雑然とした横浜の空気を再現したかったのです」「とくに今回は、視覚、嗅覚、聴覚、嗅覚に関する表現を駆使して」とあるように、リアリティを感じる作品でした。私自身は、当時の横浜の様子を知りません。それでも、横浜という街が醸し出す空気を感じます。翌年にオリンピックを控え、日本は戦後から脱出しようとしていたかもしれませんが、まだ、戦後18年です。おそらく、米兵を見れば卑屈になってしまう人たちが多かったと思います。つかの間、タイムスリップした気分を楽しみました。

  • k5 さん

    歴史小説家による、横浜を舞台とした警察ミステリ。謎解きはわりとシンプルなんですが、白人の外見を持ちながら日本人社会で生きてきたソニー沢田と、日本人の外見をした米軍人ショーン坂口のバディがいい味出してます。何よりも横浜の描き方がうまいなあ、と思いました。

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伊東潤

1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第一回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』(講談社)で「第三十四回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第四回山田風太郎賞」と「第一回高校生直木賞」を、『峠越え』(

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