「南京事件」を調査せよ 文春文庫

清水潔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167909864
ISBN 10 : 4167909863
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
清水潔 ,  
追加情報
:
320p;16

内容詳細

戦後70周年企画として、調査報道のプロに下されたミッションは、77年前に起きた「事件」取材。なぜ、この事件は強く否定され続けるのか?「知ろうとしないことは罪」と呟き、西へ東へ南京へ。いつしか「戦中の日本」と、「言論の自由」が揺らぐ「現在」がリンクし始める…。伝説の事件記者が挑む新境地。

目次 : 第1章 悪魔の証明/ 第2章 陣中日記/ 第3章 揚子江の惨劇/ 第4章 兵士たちの遺言/ 第5章 旅順へ/ 終章 長い旅の終着

【著者紹介】
清水潔 : 1958年、東京都生れ。ジャーナリスト。日本テレビ報道局記者・解説委員。雑誌記者時代から事件・事故を中心に調査報道を展開。日本推理作家協会賞、新潮ドキュメント賞、日本民間放送連盟賞最優秀など受賞多数。本書で描かれている「南京事件」のドキュメンタリーで、ギャラクシー賞優秀賞、「放送人グランプリ」2016準グランプリ、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞などを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gonta19 さん

    2017/12/27 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2019/10/2〜10/5 丁寧な取材で定評のある清水氏が南京事件に挑んだ作品。難しい問題ではあるが、関係者の証言を掘り起こして真相らしきものに迫っていく迫真のルポ。 何を持って”大“虐殺とするか、が結局のところの問題か。一般人を殺害したのは間違いないんだろうし、それについては反省と謝罪が間違いなく必要だろうが、清水氏の取材でも結局のところ人数については触れられていない。

  • ゆいまある さん

    「殺人犯はそこにいる」の清水さん。今年で南京大虐殺が起きてから82年目の冬が来た。暴走した日本軍はゲリラ兵の可能性もあるとし、膨大な数の民間人を虐殺。更に与える食料がないと言い多数の捕虜も虐殺。その事実を残された日本兵の日記から紐解き、中国で裏付け取材している。加害者である日本軍が食料が尽き、略奪しながら進んでいく様に胸が塞ぐ。他国の虐殺事例も挙げており、悪いのは民族ではない、馬鹿はどこにでもいると思わせられる。政治家暴走の引き金は報道規制だが、今の日本にどれ位言論の自由はあるのだろうと改めて考えた。

  • AICHAN さん

    図書館本。昨年3月に予約してようやく手に取った。「南京事件」について何冊かの本を読んだ。虐殺(中国側資料では30万人)や強姦があったというものが多いが、当時の南京人口は20万人なのに30万人の虐殺があったというのはおかしい、だから「南京事件はなかった」と強引に論を展開する本もあった。極右翼「日本会議」やその関連の人々(自民党やアパホテル社長等)の主張と同じだ。本当のことが知りたくて、妙に気になったこの本を借りた。優れたルポだった。「南京事件」はやっぱりあった。この事実を日本人は等しく認めるべきだ。

  • nnpusnsn1945 さん

    筆者は日テレの記者であり、調査報道で山田支隊の南京事件(幕府山において機関銃で捕虜を処した。)を描いている。輸送船、万年筆、元になった日記など・・・。裏取りはかなり徹底している。番組放送後は筆者の家族の歴史を辿った。祖父が日清・日露戦争に参戦。父親は鉄道連隊に入営し、シベリア抑留を経験した。つまり戦争による加害者の孫にして被害者の息子であることが発覚したのである。(なお、日清戦争時の旅順でも南京事件と類似した騒動が発生し、当時海外メディアでとりあげられた。)南京事件関係の初学者向けとしても読みやすい。

  • ミエル さん

    政府公式見解として「南京事件」はなかったとされているが、掘り起こせば事実は出てくる。(体験者個人の日記を抹消しない国で良かった)南京事件は「あった」「なかった」ではなく、実は議論の根底にあるのは国の利害、そもそも虐殺などあり得なかったのであれば、当事者たちは「知らない」と答えるはず。この著者らしい取材から導き出された納得の結論には信頼がおける。「あった」「なかった」の結論から言えば、「あった」が史実。それを隠蔽しようとしている国の事情もサラッと書かれておりヒステリックではない視点が良かった。さすが清水氏。

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