トレヴァー・ノートン

人物・団体ページへ

世にも奇妙な人体実験の歴史 文春文庫

トレヴァー・ノートン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167907396
ISBN 10 : 4167907399
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
464p;16

内容詳細

性病、毒ガス、寄生虫。麻酔薬、ペスト、放射線…。人類への脅威を解明するため、偉大な科学者たちは己の肉体を犠牲に果敢すぎる人体実験に挑んでいた!梅毒患者の膿を「自分」に塗布、コレラ菌入りの水を飲み干す、カテーテルを自らの心臓に通す―。マッド・サイエンティストの奇想天外、抱腹絶倒の物語。

目次 : マッド・サイエンティストの世界へようこそ/ 淋病と梅毒の両方にかかってしまった医師―性病/ 実験だけのつもりが中毒者に―麻酔/ インチキ薬から夢の新薬まで―薬/ メインディッシュは野獣の死骸―食物/ サナダムシを飲まされた死刑囚―寄生虫/ 伝染病患者の黒ゲロを飲んでみたら―病原菌/ 炭疽菌をばら撒いた研究者―未知の病気/ 人生は短く、放射能は長い―電磁波とX線/ 偏食は命取り―ビタミン/ ヒルの吸血量は戦争で流れた血よりも多い―血液/ 自分の心臓にカテーテルを通した医師―心臓/ 爆発に身をさらし続けた博士―爆弾と疥癬/ ナチスドイツと闘った科学者たち―毒ガスと潜水艦/ プランクトンで命をつないだ漂流者―漂流/ ジョーズに魅せられた男たち―サメ/ 超高圧へ挑戦し続けた潜水夫―深海/ 鳥よりも高く、速く飛べ―成層圏と超音速/ 究極の自己犠牲精神をもった科学者たちに感謝

【著者紹介】
トレヴァー・ノートン : 英国リヴァプール大学名誉教授。専門は海洋生物学

赤根洋子 : 翻訳家。早稲田大学大学院修士課程修了(ドイツ文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
マッドサイエンティストというと、モロー博...

投稿日:2021/04/09 (金)

マッドサイエンティストというと、モロー博士のような鬼畜博士が思い浮かびますが、本書に登場する博士たちは常軌を逸していても、人類に恩恵を与える類いの研究に自らを実験台として取り組んだ偉人たちです。正直、彼らが得た名声とそれまで受けた苦痛が釣り合っていないと思うのですが…。純粋に読み物としても十分面白いです。ただ、かなりショッキングな実験もあるのでご注意ください。

R さん | 埼玉県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yumiko さん

    ずっと気になっていた一冊を文庫化の機会に。この本の説明としては、「これは、利他精神と虚栄心、勇気と好奇心の奇妙な物語である。そしてもちろん、愚行の物語でもある」という著者の言葉がぴったり。知りたいという欲求は誰にでもあって、なにも科学者だけのものではないけれど、この本に出てくる彼らの欲深さといったら本当に仰天もの。しかしこうした自らの健康、時には命をかけた研究の積み重ねに、今の私たちの生活が支えられているのも事実。科学とは?倫理とは?いろんなことが頭に浮かびながらも、めちゃくちゃ面白く読んだ。オススメ!

  • キムチ27 さん

    酷似題名の本が衝撃的だったので引き続き読んだ。こちらは筆者ノートンが「自己実現という危険な行為を成し遂げたマッドサイエンティスト」らに捧げた賞賛の本。原題「煙を吐く耳、悲鳴を上げる歯」を読むだけで あらかたが語られる。17章に渡り、整理された ほんの一例の歴史はとても楽しんで読むとは言えぬものばかり 五臓六腑が沸点に達しそうな中身ばかり。何れの章を拡大し、詳細を語り、或いは映像にしても筆者のメッセが伝わるだろう~”医学の歴史が人類の為に己の健康、命を犠牲にした研究者の英雄的行為により飾られたものだ”と

  • GAKU さん

    タイトルだけ見ると悍ましい内容を想像するかもしれませんが、実際は科学者や医者が自分自身に科学的、医学的実験を行ったという実話が色々と出て来ます。とはいえ、感染経路を知るために、患者の吐瀉物を飲んでみたり、自分に病原菌を注射してみたり、毒ガスを吸ってみたりと、常識を逸した行動には驚くばかりです。もはやここに登場した方々は天才とは紙一重の、キ〇〇イとしか思えませんでした。

  • けぴ さん

    現在の世の中から考えると、かなり乱暴な人体実験の数々が紹介される。特に前半の医学系の話が興味深い。痛みに耐える手術から麻酔手術へ。その陰では麻酔から覚めず亡くなることも…。瀉血が健康に良いと信じられ血の抜きすぎで亡くなることも…。放射線を発見するもその危険に気付かず亡くなるキューリ婦人とその娘。その他にも様々な病原菌を自ら飲んで人体実験で証明しようとする科学者たち。今日の発展を支えた史実は重い。

  • ローレンツ🐾 さん

    これは凄い!今年読んだ本の中ではダントツの良本だった!実験の内容はダークだが、目的は崇高なものがほとんど。人体実験という言葉の響きが恐ろしくも感じるが、この実験のおかげ今の我々の安全で豊かな生活があるのは間違いない。まさに現代科学の礎となっている。 写真、図式、挿絵がまったくない活字オンリーなのでなかなか読了まで時間がかかったけど、素晴らしい本だった!ちなみにこの本の内容(実験内容)はすべて正式に記録として残されている事実。著者もよく調べたものだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品