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Abさんご・感受体のおどり 文春文庫

黒田夏子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167903992
ISBN 10 : 4167903997
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

横書き文から立ち昇る豊穣な世界。ベストセラーの芥川賞受賞作と鋭い批評眼、無常観と自然描写が光る源氏物語に比すべき長篇を収録。

【著者紹介】
黒田夏子 : 1937年、東京生まれ。59年、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。教員、事務員、校正者として働きながら小説を書き続ける。57年に同人誌「砂城」を立ち上げ(70年まで発行)「具現」「虚炎」を連載。63年、「毬」で読売短編小説賞(選考委員・丹羽文雄)に入選、紙面に作品が掲載される。2010年、初の書籍『累成体明寂』を刊行。12年9月「abさんご」で第24回早稲田文学新人賞(選考委員・蓮實重彦東京大学名誉教授)を受賞、同作で13年1月、第148回芥川賞を同賞史上最高齢の75歳で受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    読んでいて鳥肌が立ちました。カタカナの一切ない文章、ギリギリにまで解体された日本語。多用される平仮名で作られるのは独特の日本語の世界でした。口伝を思わせるリズム感に色気すら感じます。今まで読んできた文章とは一線を画す文章で、感覚に訴えて来るものがありました。読む人を拒むようでありながら、その世界に入れる人をのみ受け止める文学のように思います。成熟した美しい文章に体を委ねる感覚が心地よい作品でした。日本語本来の純粋な結晶が散りばめられています。

  • 佐島楓

    表題作は既読。「感受体のおどり」を拝読。作品世界への没入を拒むようなところが文体にあって、とても読むのに苦労した。ただ、独特の日本語感覚には色気というか民話のような口伝のようなリズムがあって、これは黒田さんでないと書けないセンスだろう。文章に対して真摯な態度が感じられた。

  • 田氏

    とうぜん、まず文体が目につく。横書きで、過剰なほどのかな書きという見た目。それがいったい何を書き出しているかに目を向けると、事物を表す語がことごとく意味要素にまで解体され、さらに漢字からひらがな(音)にまで分解されている。固有名詞も廃され、人物名ですらもどこかこの世界のものではない。時間すらもが、より小さな単位へ切り分けられる。まるで、大きな風景を拡大鏡で見せられている感じ。一ページごとに、ことばにこんなことができるのかという驚きと、思索が頭になだれ込む。その感動はもはや絶望にも近く、乾いた笑いが漏れた。

  • ふたし

    とにかく、日本語の使い方が独特。個別の単語の意味は分かるが、文全体の意味がわからなかったりする。なんだか古文を読んでいる気になった。細かく分かれている断章も時系列がぐちゃぐちゃ。だけど、読んでいるうちにクセになってくる。読み通すのに1ヶ月かかった不思議な読書体験だった。

  • あかつや

    短編「abさんご」と長編「感受体のおどり」の2編。どちらも独特なルールのもとに綴られた小説で、なかなか手強い。なにごとも読み手に対してわかりやすく説明してはくれず、読んでりゃわかるよと突き放したところがある。昔の徒弟制度みたいだ。実際読んでりゃわかってくるのだが、じゃあわかるようになるまでどうやって読者をひきつけるかといえば、それが横書きだったり、単位や言葉の使い方などの、ルールの中でもぱっと見すぐに受け取れる見慣れなさ、目新しさの部分ではないだろうか。短編の方がより徹底しているが、その分魅力的に映るな。

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