鍵のない夢を見る 文春文庫

辻村深月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167903985
ISBN 10 : 4167903989
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
269p;16

内容詳細

どこにでもある町に住む、盗癖のあるよそ者の女、婚期を逃した女の焦り、育児に悩む若い母親……彼女たちの疲れた心を待つ落とし穴。

【著者紹介】
辻村深月 : 1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 馨 さん

    全作品女性が主人公の短編集。どの話も主人公の女性は一見まとも。真面目で共感できるような、どこかにいそうな一般的な女性。でも読み進めていくうちにどこかずれているのではないか?ちょっと違うのではないか?と不思議な感覚になっていきました。どの話も結構重くて、『この話が好き!共感できる』みたいな作品は出てこなかったにも関わらず、どんよりとしているけれど書き方が巧いのでしょう、結末が気になって読む手が止まりませんでした。林真理子さんとの対談も良かったです。

  • ミカママ さん

    辻村さんのはそれなりに数は読んでいたつもりだったが、出世作のこちらがまだだった。全編に通じるテーマは、地方の閉塞感が生んでしまった犯罪がらみの短編集。どの女性主人公も追い詰められておりひたすらもの哀しい。『君本家の誘拐』、これは頼る者のいない中でワンオペ育児したことある女性には身のつまされる作品。「あんなに欲しかった赤ちゃんなのに、どうして…」を感じなかったヒトはいないだろう。短編集だったのが意外だったが、辻村さんビギナーにも読みやすい仕上がりだと思う。

  • さてさて さん

    軽いものから重いものまで罪を犯そうとする人達のそこに至るまでの過程を切り取った五つの短編が収録されたこの作品。こうやって人は堕ちていく…と感じる〈芹葉大学の夢と殺人〉、のんびりとした地方都市の中で本当の恐怖はどこにあるのだろうと感じる〈石蕗南地区の放火〉、そして、犯罪でもなんでもなく、子育てに悩むお母さん達の日常の一コマを目の錯覚的に描く〈君本家の誘拐〉等、その内容は多彩です。ふり幅の広い女目線の数々、プライドの高さとその陰に蠢くドロドロ、ねっとりとした執念と怨念の世界。人の怖さをそこに感じた作品でした。

  • nanako さん

    女性の心の内面に触れた作品。この作中の女性たちの心境、わかるようなわからないような・・・同情?共感?難しいです。

  • yoshida さん

    辻村深月さんの短編5編。リアルな質感とじっとりとした空気感に、読んでいて心がヒリヒリする。辻村深月さんは初期の作品にあった幻想や推理から、リアリズム溢れる作品へと到達した。どの短編も読ませる。哀しいくらい残念な男女が登場する。盗癖、叶わぬ夢を見続け現実を直視出来ない男、DVをする男。あたかも我々の身近にいて、呼吸をするように描かれる。子を持つ女性ならば、最終章の良枝への共感性は大きいのではなかろうか。読後感も多様である。あまりの人間臭さと感情の動きに魅了され、私は頁を捲る手を止められなかった。非常な力作。

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