いのちなりけり 文春文庫

葉室麟

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167781026
ISBN 10 : 4167781026
フォーマット
出版社
発行年月
2011年02月
日本
追加情報
:
16cm,294p

内容詳細

あの時桜の下で出会った少年は一体誰だったのか―鍋島と龍造寺の因縁がひと組の夫婦を数奇な運命へと導く。“天地に仕える”と次期藩主に衒いもなく言う好漢・雨宮蔵人と咲弥は、一つの和歌をめぐり、命をかけて再会を期すのだが、幕府・朝廷が絡んだ大きな渦に巻き込まれていってしまう。その結末は…。

【著者紹介】
葉室麟 : 1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で、第14回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 三代目 びあだいまおう さん

    清々しいまでの一途、哀しいほどの純愛!相手を想う究極の姿を描いた傑作❗親が決めた縁談を受け入れぬ美しき新妻咲夜が夫に告げた『あなたがこれぞとお思いの和歌を聞かせるまで寝所はともにすまい』という無理。拒絶である。夫の雨宮蔵人とは疎遠の道を歩むことに!長年互いに会うこともなく、しかし互いは『あなたに命を捧げます。そしてあなたを命懸けで守ります。例え何度生まれ変わろうとも!』現代ならば設定から失笑の的であろう。帝と将軍の諍い、権謀術数の世の狭間で決して報われぬ純愛に身を捧ぐ互い!いのちなりけり。嗚呼珠玉‼️🙇

  • 遥かなる想い さん

    元禄時代に生きた蔵人と咲弥の物語である。 全編に漂う 抒情的な雰囲気が心地良い。 水戸光圀、柳沢吉保など 著名な人物の 登場が 元禄の雰囲気を醸し出すのだが… 正直 登場人物が多く、発散しがちな展開が 少し残念…昔ながらの一途な恋のお話だった。

  • ふじさん さん

    再読。葉室麟の作品の中では好きな作品の一つだ。鍋島藩と龍造寺の因縁が一組の夫婦(蔵人・咲弥)を数奇な運命へと導く。雨宮蔵人と咲弥は、一つの和歌をめぐり、命をかけて再会を期すのだが、幕府・水戸藩・鍋島藩・朝廷が絡んだ大きな騒動に巻き込まれ、波瀾の人生を歩むことになる。水戸光圀、綱吉、柳沢保明等の実在の人物が登場し、男女の恋の話だが、スケールが大きく、ストーリ性も高く、展開も速く、読み応え十分。蔵人と咲弥の人物像も個性豊かで魅力的で興味が尽きない。

  • じいじ さん

    この小説、2008年度・下期の「直木賞」の有力候補だったそうである。(3年後の2011年に『蜩ノ記』で悲願を達成)本筋は、小藩の重鎮の娘である、凛とする佇まいの美人咲弥と青年武士蔵人の恋物語だが、裏で藩の存亡を賭けた暗躍が繰り広げられます。読み終えて、この作品「古今和歌集」など和歌の素養があれば、もっと面白いのだろうと、その素地のない自分を悔やんだ。その面では少しばかり、私には荷が重い作品だったが、若い二人の恋物語は、そこそこにに堪能させていただいた。

  • レアル さん

    物語の中心にあるのは一組の純愛夫婦物語。しかしそのサイドにあるのは佐賀鍋島藩内の確執や島原の乱に由来する復讐譚、綱吉と水戸光圀の対立等が描かれいる。そして極めて簡潔に時代背景を書き、ストーリーに結び付けていく。鍋島藩に疎いせいか、登場人物が多く、物語が重層的に入り込んでいるせいか、少々混乱気味。命がけの和歌の奥深い事。。

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人物・団体紹介

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葉室麟

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年

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