雨の日のイルカたちは 文春文庫

片山恭一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167731014
ISBN 10 : 4167731010
フォーマット
出版社
発行年月
2007年04月
日本
追加情報
:
16cm,252p

内容詳細

妻と赤ん坊をホテルに残し、浜辺を散策する男。中洲の風俗で働く十九歳の少女。スーパーの店員から介護士に転身した青年。突然死した最愛の夫に愛する女性がいたことを知った妻。そして水族館から逃げたイルカは、どこを泳いでいるのか…。深い喪失感を抱えながら生きていく人たちを、祈りにも似た言葉で描く四篇の物語。

【著者紹介】
片山恭一 : 1959年、愛媛県生まれ。福岡市在住。九州大学農学部を卒業後、86年に「気配」で文學界新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希 さん

    生と死を考えながら書かれた短編集という印象です。深い喪失を抱えた人たちが祈るように、丁寧に描かれていました。辛くて複雑な心。静かな哀しみをたたえた空気が心に沁み込んできます。重いけれど、心から言葉を紡ぎ出しているような雰囲気が好みでした。

  • fermata さん

    「信じていたものを失っても、小さな希望を見出して生きるということ」。この作品の紹介文ですが、ぴったりだなと思いました。片山さんの作品を読むのは2冊目。以前、某ベストセラー作品を読みました。その時の印象と今回の印象は違って、こんな感じの文章を書く方だったかなと思いました。個人的には今回の作品を方が好きです。哲学的な文章も多く合わない方は合わないかもしれませんが、私にとってはとても心地の良い文章で相性が良かったです。他の作品も読んでみたいです。何かを失ってしまったときの心情を作者の言葉で丁寧に語った作品。

  • みくに さん

    9.11で受けたショックを作品にしましたという感じ。それにしても偶然ここまで読んだ3冊に繋がりがあってびっくり。さて次は何か明るい本を読みたいな。

  • アツリン さん

    ちょっと哲学的で難しいけど引き込まれました。 生きるとはなんなのか…案外、生と死は表裏一体で繋がっているものなのかもしれません。 四つの短編集になっていて、三番目の介護の仕事をしながらラグビーに明け暮れる青年の話が個人的に好きでした。

  • Koji Hozumi さん

    生と死について考えさせられる4つの話し。9.11の出来事から、作者が感じたことが描かれているのではないでしょうか。生まれる。成長する。学ぶ。働く。出会う。別れる。老いる。死ぬ。人は、年齢を重ねているのか。寿命はあらかじめ決まっていて、死に向けてカウントダウンをしているのか。これらの想いが、丁寧に描かれていたと思います。少々重い内容ではありますが、読むのではなく、感じて欲しい一冊ではないでしょうか。

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人物・団体紹介

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片山恭一

1959年、愛媛県生まれ。作家。九州大学農学部卒、同大学院修士課程を経て博士課程中退。1986年、「気配」で文學界新人賞を受賞。2001年刊行の『世界の中心で、愛をさけぶ』が300万部を超えるベストセラーとなる

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