半眼訥訥 文春文庫

高村薫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167616021
ISBN 10 : 4167616025
フォーマット
出版社
発行年月
2003年02月
日本
追加情報
:
16cm,317p

内容詳細

この国はいったい、どこに行こうとしているのか。振り返れば、精神の焼け野原―。「第二の敗戦」と言われる今日、私たちは神々の消えた国で何をなすべきなのか。都市、子供たち、家族、物語づくり、風土、音楽、住まいへの想い。国というもの、労働、心の充足への真摯な願い。世相を見すえる作家の初の雑文集。

目次 : 岸壁に立つ/ 非3K夢の工場/ ジャーナリズムの視点/ ひとの身体性から/ 情報の海で/ ゲーム世代の快楽/ 子供の自由について/ 欲望と我慢/ 多動性症候群/ 暴力と性〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    高村さんが1990年代の5、6年間に、読売新聞、毎日新聞、日経新聞や雑誌に書かれた時評集と最後には講演録が収められています。読んでいて古いとは思いながらやはり世の中をよく見てー御性格でもあるのでしょうー小説と同じようにきめ細かにまた辛口で評論されています。私の好きな高島俊夫さんや森本哲郎さんに似ている気がしました。最後にある講演録の「小説の言葉」はご自分の作品を書く際の苦労などを話されています。参考になります。

  • i-miya さん

    2014.02.17(02/17)(再読)村薫著。 02/17 (カバー) どこへいくこの国。 振り返れば精神の焼け野原。 第二の敗戦の今日。 神々の消えた国。 都市、子供たち、家族、物語づくり、国土、音、住まい。 (あとがき) この5.6年、求められて書いた雑文。 関西人の御しがたい芸人の血というやつかもしれない。 消耗品、しかし責任。 生活感覚は凡庸と思ってきた。 (1999.11) (本文) ◎岸壁に立つ。 東京と大阪。 小異のものにあっと驚く発見。 

  • みも さん

    基本的にはコラム集。緻密に構築されたロジックで衒いの無い明瞭な論旨。その正統的で誰もが頷ける言説をもって社会の撞着を炙り出す着眼は鋭敏。しかし帰着点への押し付けは無く読者に熟考を促す。ある意味蔑称とも取れる『物書き』とご自身を呼称するが、僕から見たら押しも押されもせぬ正真正銘最高の小説家であり、その真摯な姿勢は言わば文筆家の鑑である。僕は富士山を見せられ充足感を味わっているのに、村さんの目指す頂はあくまでエベレストの高みなのであろう。世界観や人間としての完熟度が、凡庸な僕などとは天と地ほども違うのだ。

  • ねこまんま さん

    硬質な文章を書く、高村薫の頭の中が少しわかったような気がします。もう20年近く前に書かれたものですが、この頃から、ネット社会の弊害とか、大人と子供の境界線とか、問題はあったんですね。私も大阪出身ですが、北の山手の方なので、ベタベタの大阪文化には接して育ったわけじゃないんです。遊びに行くのもキタ止まりで、ミナミはほとんど行ったことない。そのあたり、なんとなく親近感がわきました。彼女の小説に子供が出てこない理由や、「照柿」の暑苦しさの原点が分かって、再読したくなりました。

  • i-miya さん

    2003.03.05 購入 もっとも大阪らしい場所を問われ・・・。 (1)大阪湾岸に広がる工場群と、港湾施設、(2)海の風景。 →此花区、大正区、港区、住之江区。 そこで釣りをする人々。 東京は、そこへ出れない、閉じている。 大阪は、出られる、閉じてはいない。 日之出桟橋、竹芝桟橋=東京。 梅町桟橋=大阪。 

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