ホーラ 死都 文春文庫

篠田節子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167605100
ISBN 10 : 4167605104
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
追加情報
:
16cm,314p

内容詳細

十数年の不倫関係を続けるヴァイオリニストの亜紀と建築家の聡史。束のまの濃密な時間を求めてエーゲ海の小島を訪れた二人は、島にかつて存在した混沌の都・ホーラに迷い込む―次々に襲いかかる恐ろしい出来事は、神の奇蹟か、それとも罰か。重い現実とギリシャの壮大な歴史が織り成すゴシック・ホラー傑作。

【著者紹介】
篠田節子 : 1955(昭和30)年、東京都生まれ。東京学芸大学卒業後、八王子市役所に勤務。90年「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞し、作家活動に入る。以降、綿密な取材に裏打ちされた力強さと、独特の耽美性をあわせ持つ作品を次々に発表。97年「ゴサインタン―神の座―」で山本周五郎賞、「女たちのジハード」で直木賞を受賞。「仮想儀礼」(09年柴田錬三郎賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    解説にも著者ご本人の謝辞にも言及がないが、本書はコルンゴルトのオペラ『死の都』に着想を得て書かれたのではないだろうか。もっとも、オペラにはさらに原作があって、ローデンバックの『死都ブリュージュ』がそれである。作家はブリュージュを、日本人にとってはより一層エキゾティックで神秘性をも感じさせるギリシャ正教の世界においたのだろう。全体にオカルト風ではあるが、小説の本質は必ずしもそこにはなく、むしろ愛の不毛がこのような壮大なまでの背景のもとに語られている。物語に神秘を持ち込んだがために、主題がブレたともいえるが⇒

  • Take@磨穿鉄靴 さん

    9月の終わりから読み始めて気が付いたらもうこんな時期に。10月はまだこの一冊のみ。マラソンシーズン始まってちょこちょことマラソン関連の書籍を読み散らかしてたとは言えそれにしても読書量が激減した一月ではあった。故障明けからそれなりにトレーニングは出来てきたのでその点も大きい。肝心のこの本の内容は…。お気に入りの篠田氏にしては今一つかな。ページを捲るのがあまり進まなかった。★★★☆☆

  • エドワード さん

    神や悪魔は存在するのだろうか。私たち日本人にとって、宗教の違いで大虐殺を起こす一神教の争いは理解しがたい。互いに配偶者がありながらギリシャの孤島まで旅に出た亜紀と聡史。交通事故で聡史が頭部挫傷を負う。島には邪気の渦巻く空間<ホーラ>があった。聡史は亜紀にヴァイオリンを贈った。それは70年前にこの島で生まれ、数奇な運命をたどったものだった。聡史の負傷は楽器の仕業なのか?二人を永遠に分かったのも呪いなのか?不倫、野心、才能?何とでも解釈しなさい。答えはない。信じる者は救われ、信じない者は救われない。

  • Yun さん

    不倫関係を続けるヴァイオリニストの亜紀とその相手の聡史。二人は、エーゲ海の小島を訪れるが、そこでかつての都「ホーラ」に迷い込んでしまう。不倫と神の罰と奇跡。ゴシックホラーと括られているが、ホラー色は余り強くない。終始暗い雰囲気の中で物語は進んでいく。何故だか不思議な感覚で先が気になり一気に読んでしまった。

  • 巨峰 さん

    地中海の浮かぶ名もなき小島を舞台にした不倫小説。相手の家庭を壊さぬように、深入りしないように長年付き合いを続けていた不倫相手からヨーロッパ旅行に誘われる40代の女性ヴァイオリニスト。その旅先で彼から贈られたヴァイオリンは、実は呪われたヴァイオリンだった。。。作者の想像で作られた地中海の小島の風物が興味深く、なかなか読ませる作品ではあるとおもった。

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人物・団体紹介

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篠田節子

1955年、東京都八王子市生まれ。東京学芸大学卒業。90年『絹の変容』で第3回小説すばる新人賞を受賞。97年『ゴサインタン』で第10回山本周五郎賞、同年『女たちのジハード』で第117回直木賞、2009年『仮想儀礼』で第22回柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で第61回芸術選奨文部科学大臣賞

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