大地の子 4 文春文庫

山崎豊子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167556044
ISBN 10 : 4167556049
フォーマット
出版社
発行年月
1994年02月
日本
追加情報
:
16cm,361p

内容詳細

「宝華、万歳!」「初出銑、万歳!」万雷の拍手と大歓声が湧き起った。七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入ったのだ。
この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去った。陸一心の胸には、養父・陸徳志の、「お前、いっそのこと日本へ―」という言葉が去来する。

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読書メーターレビュー

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  • のっち♬ さん

    丹青の告発により冤罪が解けた主人公はプロジェクトに復帰し、7年がかりで完成した製鉄所の高炉に火が入る。妻に行状を密告される長幸、至る所で盗聴を考慮した上で会話しなければならない政治家たち、4巻は監視社会の怖さが際立っている。本作は日中双方から棄てられた主人公を通して、恐怖や憎しみといった負の感情をひたすら増大させる人間の悲しい本質と、甦らない過去に囚われずにそれを乗り越えて生きることの美しさを描いたとも言えるだろう。「私はこの大地の子です」—彼にとって魂が触れ合った地で誕生した人間の絆は何物にも替え難い。

  • zero1 さん

    日中の協力による製鉄所の建設は予定より遅れていたが、どうなる?そして一心は日中どちらの国で暮らすのか?元恋人の決断が泣ける。山崎は亡くなっても作品は残る。戦争の悲劇を忘れてはならない。

  • ジェンダー さん

    全部を読み終わると中国を舞台にして書く作品でものすごい苦労したのが読んでいて伝わってきました。もちろん書かれている事が全て本当だとは思わないが、中国を知るには十分だと思います。

  • Rin さん

    [借本]面白かったし読めてよかったと思える物語。家族とは血の繋がりだけではなく、かといって共に過ごした時間だけというものではないのだろう。日本の父も中国の父もまぎれもなく一心の家族なのだから。中国で生きること、日本で生きること。どちらで生きれば幸せといえるものではないだろう。どちらで生きてもきっと苦しめられたり差別を受けたりと苦難はあるはずである。一心たち残留孤児は国に何処までも翻弄されて虐げられてきた。だからこそ、自分を「大地の子」といい、中国で生き抜いていこうと決意した彼らの幸せを願いたくなりました。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️大学生時代によみました。

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人物・団体紹介

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山崎豊子

大正13(1924)年、大阪市生まれ。昭和33(1958)年、『花のれん』で直木賞受賞。平成3(1991)年菊池寛賞、21(2009)『運命の人』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。25(2013)年、逝去

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