羊の目 文春文庫

伊集院静

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167546151
ISBN 10 : 4167546159
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
追加情報
:
16cm,443p

内容詳細

夜鷹の女に産み落とされ、浅草の侠客・浜嶋辰三に育てられた神崎武美は、辰三をただひとりの親とあがめ、生涯の忠誠を誓う。親の望むがままに敵を葬り、闇社会を震撼させる暗殺者となった武美に、神は、キリストは、救いの手をさしのべるのか―。稀代の殺人者の生涯を描き、なお清々しい余韻を残す大河長篇。

【著者紹介】
伊集院静 : 昭和25(1950)年、山口県生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。平成3(1991)年、「乳房」で第12回吉川英治文学新人賞受賞。4年、「受け月」で第107回直木賞受賞。6年、「機関車先生」で第7回柴田錬三郎賞、14年、「ごろごろ」で第36回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あすなろ さん

    伊集院氏が描くサーガ的任侠道。元々、伊集院氏が描く任侠を読みたくてこの作品に興味があった。男が男に惚れる、ゾクっと来るというのが優れた任侠を描いた小説や映画であるとするならば、この伊集院版任侠道は流石。そして、キチンと伊集院氏の筆だと感じられることも流石。サーガ作風の場合は、上下巻に分けて長く描いてという希望が募ることや、逆に冗長に感じること等あるが、それも僕は感じない。舞台と時代変化を上手く篇分けして描いているからか。そして、何より魅力的な主人公と当初からインパクト強く惹きつけられるその母の存在からだ。

  • inami さん

    ◉読書 ★3.5 著者の作品は初読です。初読の場合、はずれがないように(笑)ネットでおすすめなどを調べてから読んでいますが、本書は上位にランキングされていました。任侠(どちらかというとヤクザ)の世界の物語ですが、自分は嫌いな方ではないので(笑)スラスラ読めました。血の繋がりのない育ての親(=組長)に忠誠を誓い、生涯に渡り暗殺者(刑務所25年)として生き抜くことになる主人公、西の最大暴力団との対立抗争のなかで親に売られても信念を貫き通す・・ところどころ「義」を感じさせられる場面ではジーンときました。

  • おくりゆう さん

    多分、本の雑誌だったと思うのですが、で見かけて以来、積んでいた一冊。古い時代の侠客の男の一代記が視点を変えた短篇から紡がれるお話でお話自体は設定からバイオレンスありのヤクザ物なのですが、どこか静謐で余韻すら感じさせる仕上がりで中々ひきこまれて一気読み。読み応えある長編でした。

  • きんてつ さん

    戦前、戦後を『親』の為、親を守る為だけに生きてきたヤクザの話。只、純粋に敵対するものを殺していく。ただ親のために、ちょっと疲れるかなー

  • michel さん

    ★4.6。 夜鷹に産まれて、侠客に育てられた”神崎武美”。 彼の一生とは、やり場のない哀しみに尽きる。誰よりも強く親分への”仁義”を貫き通す武美は、果てしなく哀しい運命を辿る。 唐獅子の刺青に守られた彼の目は、誰よりも澄んだ羊の目であった。武美に惚れた。

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人物・団体紹介

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伊集院静

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。16年紫綬褒章を受章。23

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