ゴシップ的日本語論 文春文庫

丸谷才一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167138196
ISBN 10 : 4167138190
フォーマット
出版社
発行年月
2007年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,271p

内容詳細

テレビと携帯電話が日本語に与えた深刻な影響とは?昭和天皇の「ア、ソウ」と近代日本が背負った重荷。「猫被りの香具師のモモンガーの…」漱石の悪態づくしから学ぼう―。他にも、鏡花、折口から源氏、歌舞伎、現代思想まで、刺戟に満ちた講演、対談が満載。日本語を考えるために必読の書。

目次 : 日本語があぶない/ ゴシップ的日本語論/ 文学は言葉で作る/ 折口学的日本文学史の成立/ 泉鏡花の位置―付録・日本文学史年表/ 人間の時間といふものを/ 男と女が合作する小説(対談 瀬戸内寂聴/ 丸谷才一)/ 新しい歌舞伎の時代(対談 中村勘三郎/ 丸谷才一)/ 思想書を読もう(座談会 木田元/ 三浦雅士/ 丸谷才一)

【著者紹介】
丸谷才一 : 大正14(1925)年、山形県鶴岡に生れる。昭和25年、東京大学文学部英文科卒業。43年、「年の残り」で第59回芥川賞受賞。また60年、評論「忠蔵藏とは何か」で第38回野間文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • トンボ玉 さん

    相変わらず丸谷さんの無尽蔵の博識は凄いです。表題は軽いですけど、中身は深いです。 「現代日本文明の弱点は言語に現れている。」と指摘し、天皇、政治家、文科省、日教組、果ては機械のマニュアルまで話題が及んでいます。興味深く読んだのは「折口学的日本文学史の成立」。「日本文学の発生点を神授の呪言に据えてる」折口信夫はフレイザーの「金枝編」を抄訳してるんですね。折口によって王朝和歌も俳諧、歌舞伎も祝祭性を中心にした解釈で扱われ日本文学史が見晴らしがきくようになったとの見解には驚きとともに気持ちがスッキリしました。

  • Seagull さん

    大きく分ければ日本語論と文学論、そして関連するテーマに即した対談集をまとめた1冊です。時代とともに言語が変遷することは止められないし、またそういう時代的変化に抗うことすらあまり意味がないと思います。文学論というか、芸術論は面白かったです。その起源を、もともと信仰に重点を置いていると。古代の人々にとって、祈ることが祭りへとつながり、その中で他の芸術と同様に文学も発祥してきたのだと。最後の対談集は、瀬戸内寂聴さん、中村勘三郎さん、そして木田元さんをはじめとする哲学の人たち。贅沢な1冊でありました。

  • ダージリン さん

    丸谷さんの対談集が面白くてこちらも引き続いて。日本語に一家言ある作家という印象が強いが、日本語論はやはり面白い。個人的には折口信夫がフレイザーから大きく影響を受けていたであろうという話が興味深かった。幸運な出会いがあったということだろう。文化人類学とか民俗学には関心を持っているが、この分野が形成され始めた当時は相当な熱狂があったように思う。この時代は科学も思想も大きく動き、凄まじいダイナミズムを感じる。折口の古代研究は積ん読になっているが、こちらも読んでみたくなった。

  • 広瀬研究会 さん

    昨年亡くなられた丸谷さんと勘三郎さんの対談が収められているので、お二人を偲んで読みました。

  • 長堂丑之助 さん

    丸谷の『輝く日の宮』について瀬戸内寂聴との年より対談が収録されていてそれ目当てで読む。 思わぬ収穫は木田元との対談。おもしろい人物と木田を知って彼の哲学本、自伝本を読むきっかけになった。 日本語論については相変わらず鋭いけれど雑。学者として論述するスタイルじゃなく読者にあらましを端的に知らせるスタイルなので、もう少し熟成した論考を読みたい気にさせられて不満が残る。

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人物・団体紹介

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丸谷才一

1925年、山形県鶴岡市生まれ。東京大学文学部英文科卒業。小説、評論、翻訳、エッセイと幅広い文筆活動を展開。2012年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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