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京都人は日本一薄情か 落第小僧の京都案内

倉部きよたか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166604524
ISBN 10 : 416660452X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2005
Japan

Content Description

ガイドブックでは窺い知れない古都のディープな不思議を、その歴史にまでわたって探究。若き日に、名僧に弟子入りし破門された著者が愛憎深く紹介。古都の別の顔が見えてくる1冊。

【著者紹介】
倉部きよたか : 1951年、大阪生まれ。中学卒業後、15歳で京都・紫野大徳寺に小僧に入るが、2年で破門され、京都を転々とする。関西学院大学中退、早稲田大学卒業。国連関連の文化団体で10年、出版と機関紙編集を担当。その頃からラテンアメリカの日本人移民史に興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • B.J.

    ●トイレは、もともと東の方にあったので、東司。 ●木魚:魚は眠っているときも眼をあけている、だから、寝ているときも精進しろ。 ●犬矢来 :建築的には、雨水の壁への跳ね返りを防ぐものだと思うが、雨宿りをさせないという、深〜い意味もある。 ●「白足袋には逆らうな」 :京都で生きるための鉄則。 →公家・茶人・僧・花街衆・室町商人。 →西陣は逆で、軒が深かった。雨の日には道行く人の雨宿りの場にもなったし伝い歩きしていけば傘がいらなかった。人を排除しない町のつくりが西陣にはあった。 ・・・本文より

  • 田中峰和

    タイトルが刺激的で読んでみた。だが京都人が薄情かどうかに関する部分は通り名唄の章だけ。京都人は「姉三六角蛸錦」と通りの名前を唄にして覚える。京都は条坊制が敷かれて以来久しく、通りを基準に住所を表記するほど通り名を重視する。この章がなぜ京都人の薄情と通じるのかしっくりこない。むしろ、秀吉が築いた御土居が京を囲み排他性を産んだことの方が、京都の差別化と誇こりにつながり、余所から見れば薄情に見えるのかと思った。愛宕の石仏の章で、戦前の愛宕鉄道の存在を初めて知った。比叡山より高いのに廃線になったのが悲しい。

  • たいそ

    京都に住んでいたことがあるので「あの辺りか」となんとなく回想できて良かった。通り名の覚え方、比叡山、朱雀大路は現在のどの通りか、といったあたりはおもしろかった。

  • sachi716

    もと大徳寺の小坊主をしていた筆者による京都案内。 案内というよりも、きちんと歴史的な経緯を綿密に調べていて「なるほどー」な濃い内容。 読み応えのある1冊

  • Megumi Hirayama

    「アンチ京都人」本ではない。京都に住んでおられた記憶・学術的考察などをまとめたエッセイ本という感じ。明治維新前後の戦乱・都が東京へ移ったことによる荒廃から京都を救ったのは、「よそ者」の府知事たちだった。「京都は京都人だけの街ではない、そのことを京都人は忘れてしまっている。」深くうなずく。

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