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Gb84 下

デイヴィッド・ピース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163920054
ISBN 10 : 4163920056
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

押さえ込め。罠にかけろ。帝国を揺るがす叛乱の息の根を止めろ。おそるべき暴動の文学、ここに誕生す。ストライキは30週間に迫り、国家による弾圧は激化の一途をたどる。首相マーガレット・サッチャーはストを続ける者たちを「内なる敵」と呼び、「自由にとって危険だ」と言い切った。組合の資産を差し押さえる訴訟が起こされ、警官は大軍を成して鉄拳を振るう。サッチャーの意を受けてスト潰しに暗躍するスティーヴン・スウィートはカネを集め、策謀を練り、資本主義を守るためにカネをばらまく。その腹心ニール・フォンテインは汚れ仕事の手配をしながら過去の罪のもたらす悪夢に苦しむ。デイヴィッド・ジョンソンは復讐のために動き出し、盗聴のエキスパート〈ティンカーベル〉ことマルコム・モリスは忌まわしい事件の真相を収めた録音をひた隠す。そして組合とともに徐々に追いつめられるテリー・ウィンターズは愛人ダイアンの手引きでリビア政府からの資金援助の申し出に応じ、最高指導者カダフィ大佐との会見に臨むが―。歴史は告げる、1984年のイギリス炭鉱ストライキは1985年の3月に労働者側の敗北で終結すると。己の罪と恐怖に囚われた男たちの眠れぬ夜は、いかなるかたちで終わるのか?現代イギリス文学の傑作にして唯一無二のライオット・ノワール、遂に閉幕。

【著者紹介】
デイヴィッド・ピース : 1967年、イギリス生まれ。1994年に日本に移り住み、仕事のかたわら執筆した『1974 ジョーカー』で作家デビュー。『TOKYO YEAR ZERO』でドイツ・ミステリ大賞、本書『GB84』でジェイムズ・テイト・ブラック記念賞を受賞

黒原敏行 : 1957(昭和32)年、和歌山県生まれ。東京大学法学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヘラジカ

    あまりにも乾ききった文体が、只管に淡々と事実のみを綴っていく。様々な立場を視点だけが移ろうため、善悪は完全に超越しており、類を見ないほど”フラット”な小説だ。徹底して感情を排しているが故に、ともすると物語に置いて行かれそうにもなるが、時たま恐ろしいまでの臨場感を味わうことも出来た。文体からジェイムズ・エルロイと比較されているであろうことは想像に難くないが、個人的な感想を言うとあの作家とは似て非なるものである。エルロイを期待して読むとかなり肩透かしを食らうかも。多くの読者を篩にかける作品なのは間違いない。

  • sayan

    飢えと疲労、裏切りと沈黙の末に二十万人を超える失業と炭鉱地帯の崩壊、共同体の空洞化だけが残る。日記で土地から剥がされ、野に囲い込まれ、尊厳を剥奪される様を労働者は語るも、指導部は理念と理論を語り続ける。現場は食卓を守るために疲弊し諦念へ。目的意識の極端な乖離、裏切りによる共同体の断裂、下巻の中核だ。著者は、労働運動の神話を脱神話化する。日本の炭鉱地帯が過疎化で静かに消滅、英国のコミュニティは内戦的崩壊の轟音で終わった。生活の喪失と働く意味の死。凍えた手のひらが微かに熱を分け合う、最後の連帯の記憶だけ残る。

  • ストライキは30週にまで及びもはや内戦状態に。<彼女>と表現されていた女性が時の首相マーガレット・サッチャーだったという事実が恐ろしい。血の川、頭蓋骨の山…淡々と使われるセンセーショナルな表現が事態の深刻さと凄惨さを物語り続ける。そして衝撃のラストシーン…読み終えた後の疲労感が半端なかった。自国の人間を「内なる敵」と呼ぶ国家のなんと恐ろしいことよ。訳者あとがきに記されている「炭鉱ストライキという事象それ自体が主人公」という稀有な作品なのでそれゆえに読む人を選ぶ点は否めない。

  • 44cars

    やっと終わったー。よくわからなかったけど雰囲気は伝わったような

  • takeakisky

    殺伐さのなかに、陰湿さが濃く混ざる嫌なスタイル。嫌だなあと顔を顰めながら、どんどん読まされる。労働党時代はとっくの昔に終わり、社会が、高福祉から自助独立へ、自由経済に切り替わっていくなか、最後の大規模ストライキとなった炭鉱スト。俺は本当はこんな人間じゃないという反発心すら抱くことの出来なくなった生きている死人たち。どこまで行っても共感できない彼らの行動は、彼らの是とする行動でもなく。重苦しさに、呼吸は減り、血圧は上がる。懸命に抗うものの、押し潰され自分を失う読書。でも、またこの人の本を読んでしまうだろう。

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