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ヨシモトオノ

吉本ばなな

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919843
ISBN 10 : 4163919848
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

ヨシモトオノとは、美しい怪談を集めた吉本ばななによる現代版「遠野物語」。日常にふと口をあける世界の裂け目。生と死の境界がゆらぐとき―心に小さな光を灯す物語たち。もしかしたら、この世にはそういうことがありうるのかも。

【著者紹介】
吉本ばなな : 1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TSUGUMI』で山本周五郎賞、95年『アムリタ』で紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞、22年『ミトンとふびん』で谷崎潤一郎賞を受賞。著作は三十か国以上で翻訳出版されており、海外での受賞も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    不思議な夢を見たことは誰にでもあるだろう。それはこれから起こることを伝えるためか、それとも未練なのか、心を整理するための行いでもある。現実では起こるはずのないこと、見えないはずのものが見えたとして、それは恐怖なのだろうか。会えない人に会えるという希望でもあるだろう。私たちは当たり前の日常の中で大切なことを忘れてしまうときがある。肉体があるからここに存在しているのに。人生の歯車が少しでも狂うと悲哀が襲う、吉本ばななさんの救われる怪談話は一つだけ実話であるという。誰もが戻れない道に微かな望みを探し続けている。

  • starbro

    吉本 ばななは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者版遠野物語、幻想譚短編集、怖さは控え目です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919843

  • hiace9000

    盂蘭盆会、"生と死の境が揺らぎ、両岸を回廊でつなぐ"日本古来の風習。それを狙って読まれも面白いのではーと司書さんからおススメされた今作。実にタイムリー。美しく、どこか物悲しく、しかし長い目で見たら人生に少しだけ光を与えてくれるような奇譚・怪談は、吉本版『遠野物語』。スピリチュアルとは無縁で興味薄なわたしでも、こういうことって日常のどこかであるのかも…、もしかしてあったかも…となる。ちょっとした心のつながりや見えない縁の起こす偶然とは思えぬ"飛躍"との遭遇ー。それらか浮かび上げる儚くも優しい空気感をどうぞ。

  • ちょろこ

    不思議が沁み入る一冊。ばななさんによる現代版「遠野物語」ということで興味津々。怖さというよりも不思議な出来事と優しさが入り混じった世界観は忘れがたい言葉と共にまるで水のように自然に身体に沁み入ってきた。そして最後にそっと背中に手を当てられるような温かさもきちんとあって、後半は特にそれを強く感じたかな。"花を見にきてる"という言葉がいい。ストンと心の定位置に収まってなんだか泣けてきた。花を咲かせたい。自分も見たい。彼岸と此岸のたゆたい、決して遠くはないお互いの想いの距離に心を慰められる感覚もとても良かった。

  • buchipanda3

    吉本さんが語る奇譚集。あとがきでそんなに怖くないと予防線を張っているが、内面的に心にスッと触れてくるような、後々まで痕跡が残るような畏怖を感じた。奇異な出来事と人との関係の描き方にも独特な味わいがあった。人はいつしか無垢さを忘れる。理詰めが占める世の中で、条理だけに囚われると自らを苦しめることがある。そんな時、理屈に合わないことが救ってくれることも。小さな自分に気付き、潔く生きることを思わせる。この世に、花を見にきてるという言葉も何か良い。どの篇からも優しさと祈りという実直な愛に満ちた想いが伝わってきた。

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