首ざむらい 世にも快奇な江戸物語

由原かのん

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163916286
ISBN 10 : 4163916288
フォーマット
出版社
発行年月
2022年11月
日本
追加情報
:
302p 19cm(B6)

内容詳細

第99回オール讀物新人賞受賞作。叔父を訪ねて大坂へ向かった男の道づれは、首だけのサムライだった!?(受賞作「首ざむらい」)。とある若侍が死体で発見された。下手人は河童らしく…。(書下ろし「よもぎの心」)。江戸時代を舞台に繰り広げられる、ちょっと不思議な人情奇譚4篇。

【著者紹介】
由原かのん : 1960年生まれ。2019年、第九十九回オール讀物新人賞を「首侍」で受賞。本作『首ざむらい―世にも快奇な江戸物語』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • モルク さん

    4話の摩訶不思議な時代小説。「首ざむらい」は叔父を訪ねて大阪までの道中を生首と共にすることとなった若い侍。生首は表情豊かで酒も飲む。軽快なコンビ、そして後に知れる組紐の縁。「よもぎの心」「胡蝶の夢」は心が揺れる。「ねこまた」は完成度が高くほのぼのする。西條奈加さんの「首取物語」の予約が回ってくるまでのつなぎ(スミマセン)として手にした本ではあるが大きく期待を超えていた!時代物といっても読みやすくぐいぐい引き込まれた。あー、面白かった!満足、満足。

  • ちょろこ さん

    時代小説らしくてらしくない一冊。時代小説らしくないスルスルの読みやすさの4篇はさまざまな味わいが良い。お茶目な首と旅をする表題作はシュールからほっこり、かけがえのない時間の尊さというじんわり感へと変化させていく時間の流れが良かった。そして足掻いた苦しみをどう手放すか、繋げるかの対比を描いた2作品は心に刻まれるほどの味わい深さ。決して穏やかでない結末も、心を掬いあげ理解してくれる人の温かさが哀しみを緩和してくれた。人が照らす明日への灯りも沁みる。どれもラストには時代小説らしい温かな風をサッと…心ニクい巧さ。

  • タイ子 さん

    作者、デビュー作にしてどこか魅了される面白さ。生首とともに旅をする西條奈加さんの「首取物語」とは大きく違っていてこれはこれで奇譚作品として楽しめる。「首ざむらい」は叔父を訪ねて大阪に向かう1人の武士が訳ありの首だけの侍に出会う。何故首だけになったのかは追々判るがこの首ざむらいが何とも愛すべき首なので、読んでいて2人のコンビっぷりが面白い。そして、ラストにはじんわり、ホロリとさせる納得の締めが待っている。他には河童に殺された侍の話など全4話の短編集。ちょっと苦みのある大人のファンタジー小説。

  • ゆりあす62 さん

    ★★★★★ なんという拾い物!みんなに知らしめたい。世界のはしっこで叫ぶよ「首ざむらい、世にも快奇な物語を読んでみて〜」おもしろい、おもろい、おもしぇ。どの言語でも言いたい。面白さの中に怖さがあってそんでもって人間をみる目が温かい。笑えるのにツンと来る。四編どれも良い。オール読物新人賞は伊達じゃない。お願い読んでみて…。

  • aki☆ さん

    表題作含む4篇の短編集。生首に河童に猫又…なんて聞くと恐ろしげだけど全くそんな事はなく、武士になりたかったけどなれなかった者とそれらを絡め、人情味溢れる人との出逢いによって優しい物語になっている。ほっこりで切なくて、ニヤリとしたり涙が零れたり、えっ!いう驚きがあったり。どの話もとても良い。お茶目な生首と旅をする『首ざむらい』は特に好き。旅をしながら芽生える信頼と友情がコミカルに描かれていて楽しくて、読後は温かさが心に沁みる。『ねのまた』もまた切なさの中にユーモアがあって良かった。

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由原かのん

1960年生まれ。2019年、第九十九回オール讀物新人賞を「首侍」で受賞。本作『首ざむらい―世にも快奇な江戸物語』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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