やや暴力的に

石原慎太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163900780
ISBN 10 : 4163900780
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
254p;20

内容詳細

男女の純愛がもたらす現代の怪異譚(「青木ケ原」)。3日間、洋上を身一つで漂流した男ほか、生死の極限を描く掌編集(「やや暴力的に」)。60年前の学生時代の無銭旅行の思い出と、男たちのその後(「僕らは仲が良かった」)。過去の記憶と幻想が交じり合う7つの煌めき(「夢々々」)。警察官が見た不可解きわまりない世相絵図(「世の中おかしいよ」)。4世代へと受け継がれる、人が生きることの意味(「うちのひい祖父さん」)。「太陽の季節」から60年。生と死の臨界点に挑み続けてきた石原文学の結晶。

【著者紹介】
石原慎太郎 : 1932年、神戸市生れ。一橋大学在学中の1955年に「太陽の季節」で衝撃的なデビュー。翌年、芥川賞を受賞。1968年に参議院議員に当選。後、衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。1995年、勤続25年を機に国会議員を辞職。1999〜2012年、東京都知事を務める。2012年、再び衆議院議員に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あすなろ@no book, no life. さん

    慎太郎節に久しぶりに酔いました。知らない方も多くなっていると思うが、政治家でなく作家の慎太郎氏もなかなかである。政治のことを書いている訳ではない。太陽の季節やら化石の森等あるが、今回は、根底のテーマとして死を描く。霊もついでに。短編のなかで、樹海の話が一番印象的かな。同じ死を選択しても、慎太郎氏の描き方は誰もしないだろう。

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ 石原慎太郎という名前だけで毛嫌いしている人が多いかもしれないが、それは恐らく政治家としての面を見ているからであろう。別に個人的には政治家としての石原慎太郎に対しても嫌悪感等は感じたことはないが、作家としての石原慎太郎はやはりかつて天才ともてはやされただけあって、相当に巧いと思う。高齢ながらも、この作品集を見る限り才能の衰えはないと思う。初期作品に比べるとインパクトに欠けるのは仕方ないが、円熟味を増したベテラン作家の実力を感じさせる一冊には仕上がっているかと思う。派手さはないがそれなりに面白い。

  • エリク さん

    「天才」を書いた石原氏の本です。 正直に言ってしまうと、友達と話しながら読んでいたので、話の内容が入りませんでした(´・ω・`) でも、「天才」は面白かったので、またいつか再読?しようと思いますm(__)m

  • kiho さん

    樹海の話が印象的…どの作品もストーリーの行方にさらに興味が増していくのは、この方の筆の力か…ちょっとした所に慎太郎節を感じる短編集でした⭐

  • Humbaba さん

    人生は平等でも公平でもない。突然に、そして不条理に死がその人の人生を終わらせてしまうこともある。その直前になって今までの人生をいくら嘆いたとしても、時間が止まってその問題を解決できるわけでも、時間をさかのぼってもっと別の人生を歩めるわけでもない。それを認識し、今を精一杯生きる以外に道はない。

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石原慎太郎

1932(昭和7)年神戸市生まれ。一橋大学在学中に「太陽の季節」で芥川賞を受賞。68年に参議院議員に当選し、その後衆議院議員として環境庁長官、運輸大臣などを歴任。99(平成11)年から2012年まで東京都知事を務める。その後、衆議院議員として国政に復帰し、14年、政治家を引退。主な著書に『化石の森』

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