天皇さんの涙 葭の髄から・完

阿川弘之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163735603
ISBN 10 : 4163735607
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
追加情報
:
20cm,272p

内容詳細

文藝春秋巻頭随筆史上、最も長い連載となった「葭の髄から」が惜しまれつつ完結。極上の日本語を味わう贅沢な時間。深い見識と品格ある日本語でこの国を思い、そして憂えた、滋味あふれる名エッセイ集。

【著者紹介】
阿川弘之 : 大正9年(1920)、広島生まれ。昭和17年、東京帝国大学文学部国文学科を繰り上げ卒業後、海軍に入り中国で終戦。戦後、志賀直哉に師事し小説を発表し始める。著作には、小説、評伝的作品、エッセイ集など数多くがある。平成11年、文化勲章受章。日本藝術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りかん さん

    阿川先生擱筆のエッセイ集。高校生の時に読んだ先生の海軍三部作や「暗い波濤」から受けた影響は、今でも私があの時代を想う上で根幹になっています。齢九十を目前にして、益々明晰さを増す主張と美しい文章。いつまでも、時代の重石であり続けていただきたいと願うばかりです。

  • ようこ さん

    明晰でユーモアがある語り口に激動の時代に生きた人達が何を考え、どんなふうに生きてきたのか時々ページをめくる手を止めて思いに耽ってしまった。文藝春秋に連載されていた時には読むのを楽しみにしていたのに、もう読むことが出来ないのは残念だ。せめてどうか長生きしていただきたい。そして今の日本の行方について阿川先生がどう感じておられるのか想像する日々が続いてほしい。

  • まつり さん

    副題あしのずいから(天井をのぞく)という諺だそうです。狭い見識という阿川さんの謙遜。こないだ亡くなった私のおばあちゃんと同じような大正生まれの人が旧かなづかいで書いていると思うと失礼だけれどかわいらしいような親しみも感じる。文芸春秋に載ったエッセイなので、日々の雑感も描かれているのに、この章を題名にしたのは、やはり昭和に青年期を過ごした著者の想いか。かつての海軍の要人の「水交座談会」当時あの戦争を冷静に判断できる人々を持ってしても、うまく止めることができなかったのが残念でならない。

  • 波 環 さん

    旧仮名遣いアレルギーを解消してくださったのが阿川弘之。もう新作を読めないかあなあ。この作中に出てくる書籍をいくつか『読みたい本』に登録しました。

  • 秋津 さん

    3年前まで『文藝春秋』で連載されていたエッセイをまとめた一冊。血の気の多い爺様が日本語の乱れに怒ってみたり、昭和天皇の御苦悩に涙してみたり、旧友の思い出を語ってみたり、日々思う様々のことを綴られています。反発を覚える記述もないではないですが、それでも最後まで面白く読めるのは、よく考えられて練られた文章や内容なのだなと。出版時おん歳91歳で、本エッセイを最後に筆を擱かれていますが、本書出版後も作品集の後書きなどで少し物されているようなので、今後も新しいものが少しずつでも読めればなと。

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人物・団体紹介

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阿川弘之

1920年(大正9)広島市に生まれる。42年(昭和17)9月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。46年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『井上成美』(日本文学大賞)

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