夏光

乾ルカ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163263106
ISBN 10 : 4163263101
フォーマット
出版社
発行年月
2007年09月
日本
追加情報
:
20cm,285p

内容詳細

哲彦が疎開先で出会った少年・喬史の顔の左半分は黒痣で覆われていた。村人たちはスナメリの祟りと忌み嫌うが痣に埋もれた喬史の左目にはそれ以上の秘密が…。表題作含め6篇収録。〈受賞情報〉オール讀物新人賞(第86回)

【著者紹介】
乾ルカ : 1970(昭和45)年、北海道生まれ。短大卒業後、銀行員を経て、資格予備校でアルバイトをしながら、小説の執筆を始める。2006(平成18)年に、「夏光」で第八十六回オール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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僕は正直ホラーはあまり興味わかないタイプ...

投稿日:2013/04/29 (月)

僕は正直ホラーはあまり興味わかないタイプなのですが、何かのきっかけでこの本を読んで、この本と出会えたことが最高に嬉しかったです。 コレは短い話が6っつはいっていて、ホラーと言っても僕個人の感想は、少年達の友情、かなわぬ悲しい恋、歪みと純粋な姉妹愛、etc・・・で、それぞれまったく違った話なのですが、美しいホラーが描かれている話が多かったような気分になりました。 ダークなのになぜ美しく感じるのか、この著者のセンスが素晴らしいからだと思いました。 コレをきっかけに乾ルカさんの他の著書も読んでみたくなりました。 

ひ〜ちゃん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同) さん

    図らずも異形の姿をしたものと関わりをもつことになった者たちの物語。「夏光 夜鷹の朝 百焔 は Out of this world 風、檸檬、冬の終わり」全6話。教授から静養先として紹介された桑田家で出会った少女との話「夜鷹」が一番好き。疎開先で出会った顔に痣のある少年との話「夏光」は、話の着地点がここにくるとは思っていなかったので、最後はしんみりとしました。やっぱり乾ルカさん好きだなぁ。友人から退院祝いに食事に招待された「は」、この後どうなったのかが気になります。★★★★

  • アッキ@道央民 さん

    乾さんの作品初読み。デビュー作なんですね。文章は綺麗ですが、切なく怖いホラー作品などの短編集。表題作の『夏光』は戦時中が舞台。ノスタルジックな雰囲気もにじみ出てきます。個人的には『夜鷹の朝』と、元手品師の子供の登場する第二部『OutThisWorld』が好き。どちらもハッピーエンドでは無いんですけどね〜。お祭りで買って来た金魚が共食いしてデカクなり、最後は・・・と言うお話しの『は』、札幌祭りでは金魚買えないなぁ〜。

  • takaC さん

    表紙だけでなく中身も怖い。

  • たらこ さん

    乾さんのデビュー作。ギャー!な物から切ない物の短編集です。それぞれに不思議な話でしたが引き込まれました。「は」を読んだ時は金魚嫌いになりそうに・・・切なくやりきれなかったのは「Out of This World」

  • mya* さん

    読友さんの影響で気になりつつ、怖がりの私はドキドキしながら手にとった初めての乾ルカさん。題材がバリエーションに富んだ短編集、怖さよりも物悲しさに落涙。辛いいじめや陰鬱な描写は時に胸が痛くなるほど。なのに、彼らを包む空気はあくまで澄んでいて、暗さだけを残して終わるわけじゃないのです。「夏光」「夜鷹の朝」「百焔」いずれも好き。読了後の静かな余韻も含めて楽しめた作品群。「は」のブラックユーモアも面白く、他の作品にも手をひろげてみようと思えました。夏の終わる前に間に合ってよかった!

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