ビリー・バスゲイト

E・L・ドクトロー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163130606
ISBN 10 : 4163130608
フォーマット
出版社
発行年月
1992年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
380p;20X14

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • かんやん さん

    反社の使い走りで誇りを持つような少年なんて嫌悪しかないが、フィクションならどうか。実在のギャング、ダッチ・シュルツをスターの如く崇め、その世界に飛び込んだ少年が見たものとは? まやかしの魅惑、身の毛のよだつ凄惨な殺人、野心と恐怖。これがエンタメ的な展開もなく、フォークナーやクロード・シモンとも比較され得るような文体で長々と具体的に、細部を疎かにすることなく描かれゆく。裏で一体何が起こっているのか、読者には定かでなかったりするのだが、ミステリ要素もない。極めて抒情的に綴られたアメリカ犯罪史と言えようか。

  • KA さん

    全米批評家協会賞を取ったE.L.ドクトロウによる1989年の小説。映画(1991年)は原作後半部をごっそり削ることにより、アダム・ケリーが提唱した「オブザーバー・ヒーロー・ナラティヴ」の形に近づく。小説は実際の歴史上の人物に基づいているという意味で、フィリップ・ロスの90年代三部作に近い。だけど、映画も小説も、一番雰囲気が似通っているのはジョナサン・レセム『マザーレス・ブルックリン』(1999/2019)だろう。特に映画版はブルース・ウィリスの登場と退場、絶対意識してるよねノートンが?

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