オレは前作の方が気に入った。でも今作も悪くない。１曲目のナレーションいいね！

全部見ると４時間ぐらいかかるので、最近やっと見る時間ができ、もっと早く見ておかなかったことを後悔した。収録ライブでのケリーさんの声は、ハードスケジュールのためか、かなりハスキーになっている気がしたが、その全身全霊を傾けたヴォーカルの凄さは、生来の才能だけでなく、今回かれが挑んだ勇敢な100回ライブのたまものと思う。彼自身のギター、共演しているミュージシャンの演奏にも、それぞれの「人生」が見えるような気がした。中盤の「A Happy〜」〜「Pink」「街」の流れはトリハダがたつほど凄い。

自分の「思い」を実現するためには、こんなにも考えて、たくさんのことを決めて、自分で動かないといけないのかと、そのきびしさにクラクラしました。思い通りに行かなかったことがいろいろあったことも、さりげなく語られています…。すでにあるステイタスに到達しているアーティストであるのに、そこに甘えず、あきらめず、自分の道を切りひらく姿をとらえた「ドキュメンタリー」として、後に続く人たちの道しるべとなると思いました。音楽面でも「常識」とたたかう姿勢を、共演者のインタビューやライブ映像から感じることができます。