CD 輸入盤

Ladder

Yes (イエス)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
78046
組み枚数
:
1
レーベル
:
オリジナル盤発売年
:
1999
フォーマット
:
CD

商品説明

プログレといっても色々なバンドがいますが、その中でもイエスの音楽性はやはり異質でしょう、ジョン・アンダ−ソンの歌声から発せられる向こう見ずな底無しのポジティヴティには毎度驚かされます。今作ではツア−・サポ−トで参加していたイゴ−ル・コロシェフ(Key)を正式メンバ−に加え、前作から参加のビリ−・シャ−ウッドと共に新味を加えてます!CD等の曲がポップで良いぞ。

その他のバージョン

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  • CD

    Ladder

    ¥2,297 EUR 盤 輸入盤 2020年03月20日発売

  • LPレコード

    Ladder

    ¥4,785 EUR 盤 輸入盤 2020年09月18日発売

  • CD

    【中古:盤質AB】 Ladder

    ¥1,100 US 盤 輸入盤 1999年09月28日発売

収録曲   

  • 01. Ladder, (Homeworld) The (09:33)
  • 02. If Only You Knew (04:53)
  • 03. New Language (04:34)
  • 04. It'll Be A Good Day (The River) (01:32)
  • 05. To Be Alive (Hep Yadda) (05:03)
  • 06. Nine Voices (Longwalker) (05:42)
  • 07. Lightning Strikes (05:07)
  • 08. Finally (06:01)
  • 09. Can I? (05:13)
  • 10. Face To Face (09:19)
  • 11. Messenger, The (03:20)

総合評価

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私見では、この『ラダー』がイエスの数ある...

投稿日:2020/09/16 (水)

私見では、この『ラダー』がイエスの数ある作品の中で最も「アポロ的」なアルバムだと思う。イエスの表現の基準とすべきアルバムは、妥協を許さぬ的確なメンバー交代後、短期間に立て続けに発表された『こわれもの』(’72)と『危機』(’72)であろう。メンバーそれぞれが志を高く持ち、たゆまぬ向上心で多彩な音楽性と独創性を磨き、演奏や歌唱の申し分のない技量を獲得した、その意味で対等で共通性のある5人が揃った時期を指す。彼等は決して個人技をひけらかすことなく、オーケストラの一員のように抑制し、協調して目標とする音楽の達成に尽力した。その後の頻繁なメンバー交代の影響でもあろうが、彼等の創造する音楽はマンネリズムとはさほど縁がなく、多様な表現を求めて変化を続けたと言えよう。ニーチェは芸術を分類するに当たって「アポロ的」と「ディオニュソス的」の対立項を用いた。古代ギリシア時代、本来は造形芸術作品をアポロ的芸術、非造形芸術作品をディオニュソス的芸術としていたのが、両者の反目や反発が刺激となって混淆し、特にアッティカ悲劇ではより充実した作品を生むに至るのだ。上記の名残から「アポロ的」とは表象、現象、仮象等を含意し、「ディオニュソス的」とは意志、苦悩、恐怖、陶酔等を含意する。少々乱暴だが「アポロ的」を昼の芸術、「ディオニュソス的」を夜の芸術としてもあながち間違いではないであろう。そして『ラダー』(’99)をイエスの作品中で最たる「アポロ的」なものと見なす訳である。因みに最も「ディオニュソス的」な作品とは『リレイヤー』(’74)であり、二番手に『ドラマ』(’80)を置きたい。どちらもキーボーディスト不在か、技量を伴わないキーボーディストの時期に、スティーヴ・ハウのギターとクリス・スクワイアのベースが意識的に主役を務めた作品である。『リレイヤー』は他のパートのレコーディング終了後に、新たなキーボーディストであるパトリック・モラーツがディオニュソス的な演奏を加えて見事に仕上げたのは、さすがである。ところでニーチェの用いた分類項はワーグナーに由来し、ワーグナーはベートーヴェンから受け継いだらしいのだ。確かにベートーヴェンの交響曲第4番はディオニュソス的に始まり、葛藤を経てアポロ的展開に移行する様が感動を呼ぶと言えるだろう。従って、クラシックにも造詣の深いイエスの面々は当然この二分類は意識しているに違いない。かつまた、本作『ラダー』はイエスにとって原点回帰を意図した作品でもあろう。01「ホームワールド(ラダー)」の終盤、スティーヴ・ハウの弾くアコースティックギターの背後で、「南の空」(『こわれもの』)以来となる風の自然音(を模した人工音)が聞こえる。更に04「キャン・アイ」は「天国への架け橋」(『こわれもの』)の変奏であり、11「ナイン・ヴォイセズ(ロングウォーカー)」のラストでは「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」(『サード・アルバム』)と同じコーラスが歌われることからも明らかである。だが何故アポロ的でなければならなかったのか。ここからは確証はなく、想像を交えて記すことになる。本作はデヴィッド・ボウイの『ステーション・トゥ・ステーション』がヨーロッパ回帰を宣言したのと同様、イエスのヨーロッパ回帰のアルバムと位置付けたい。但し、ボウイがアメリカからドイツに移ったのと違い、イエスは古代ギリシア・古代ローマ、ヘレニズム文化の地中海世界へと回帰したのではないか。その鍵は曲名や歌詞にある。曲名に括弧書きの付された3曲に着目する。01「ホームワールド(ラダー)」、02「イット・ウィル・ビー・ア・グッド・デイ(リバー)」、11「ナイン・ヴォイセズ(ロングウォーカー)」であり、ラダーとリバーには定冠詞THEが付いている。ラダー(梯子)」からは上昇や下降、そして螺旋状の遺伝子モデル等がイメージされる。また歌詞の内容を吟味すると「光」が重視され、アウグスティヌスが『告白』で描いた人間の視力では到底見ることの出来ない「光」や、前ルネサンス期のダンテ『神曲』天国篇での同様の「光」を想起させる。その「光」の下に住み処としての故郷が在る。リバー(河)からは人や物の移動のみならず、悠久の時の流れやキリストの洗礼等が連想されよう。歌詞では海へと至る河が歌われもする。ロングウォーカーとはアウグスティヌスであり、ダンテであり、イエスの各メンバーでもあろう。歌詞は北アフリカを舞台にしている。アウグスティヌスが生きた古代ローマ時代末期には北アフリカはヨーロッパの一部であって、アウグスティヌス自身北アフリカで生まれローマやミラノでの生活を経て北アフリカで司教として死んだ。曲のなかにはラテン調のものもあるが、それだけを頼りにイエスと古代地中海世界をつなぐ根拠にすることにはいささか無理がある。だが「光」、「上昇」、「フェイス・トゥ・フェイス」等の歌詞はアウグスティヌスの使用頻度の高い言葉でもあり、ジョン・アンダーソンは少なくともアウグスティヌスのことは意識して作詞しているとしか思えないのだ。アウグスティヌスはカトリック、プロテスタントを問わず「西欧の父」と称される人物であるし、シェイクスピアは小アジアや北アフリカを含めて地中海世界を舞台にした作品を多く残していて、その点で英国人にとって地中海世界が疎遠でないことの証明になろうかと思う。ボウイがディオニュソス的ヨーロッパへ回帰し、イエスはアポロ的ヨーロッパに回帰した。アポロ的芸術の要素には「ギリシア的晴朗さ」も含まれる。イエスのメンバーは、その共通理解のもとに本作を制作したのではないか。目的は表現を支え、主題は表現を方向付け洗練する。『ラダー』の確信に満ちた歌詞や声、演奏からは、ギリシアやローマの造形芸術の美的均衡やアウグスティヌスの求道的ひたむきさにつながるものが感じられるのだ。

農夫 さん | 岡山県 | 不明

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曲構成が素晴らしい「Homeworld」や「New L...

投稿日:2012/02/13 (月)

曲構成が素晴らしい「Homeworld」や「New Language」、一度聴いたら耳に残る「If Only You Knew」等 名曲が揃ってます! 「Finally」は何となく『究極』のタイトルナンバーとイメージがかぶります。

オールYES さん | 東京都 | 不明

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この当時メンバーが語っていた、70’s YES...

投稿日:2011/08/20 (土)

この当時メンバーが語っていた、70’s YESと80’s YESの融合、その上で今風にする。 前作Open Your Eyesでは???であったが、今回は納得である。 70’s YESの叙情性と構築美と80’s YESのキャッチーさとビートの同居。 90年代のプログレのアルバムでは、ダントツで好きなアルバムです。

KUROTSUKI さん | 高知県 | 不明

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人物・団体紹介

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Yes

‘68年の結成以来現在に至るまで長い歴史を誇るイエスだが、圧倒的な統率力を持ったリーダーが不在であったことから、その間のメンバー・チェンジは激しく、複雑だ。オリジナル・メンバーはジョン・アンダーソン(vo)、クリス・スクワイア(b)、ピーター・バンクス(g)、トニー・ケイ(key)、ビル・ブラッフォード(ds)の5人で、’69年に イエス・ファースト・アルバム でレコード・デビュー。

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