生物の「安定」と「不安定」 生命のダイナミクスを探る NHK BOOKS

浅島誠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140912430
ISBN 10 : 414091243X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
286p;19

内容詳細

生き物の体の構造と機能は4種の塩基の配列によって決まる。生きているかぎり、体内ではこの仕組みに沿って物質が合成・分解され、個体の成長と維持、生活と次世代生産を可能にしている。この仕組みは強固だが複雑で、つねに不安定化しうる状況にある。生き物が持つ「安定性」と、それを脅かす「不安定性」とは何か?発生生物学の分野で日本をリードしてきた著者が、基礎知識から研究の最前線までを平易な言葉で解説し、矛盾する2つの力の交錯として生命現象を描き出す力作!

目次 : 第1章 ゲノムからタンパク質までの情報の流れ―構造と機能は表裏一体/ 第2章 卵から親への設計図―時間と空間のバランス/ 第3章 細胞間の相互作用―ネットワークづくりとコミュニケーションの力/ 第4章 個体の恒常性を支えているもの―合成と分解による秩序/ 第5章 老化と寿命を考える/ 終章 ナチュラル・ヒストリーから考える

【著者紹介】
浅島誠 : 1944年新潟県生まれ。東京大学名誉教授、産業技術総合研究所名誉フェロー。専攻は発生生物学、生命科学。東京大学博士(理学)。日本学士院賞・恩賜賞受賞、紫綬褒章受章、文化功労者、佐渡市名誉市民(第一号)。東京教育大学理学部卒業、東京大学大学院理学研究科修了後、ドイツ・ベルリン自由大学分子生物学研究所でハインツ・ティーデマン研究室の研究員。横浜市立大学教授のとき、分化誘導物質としてアクチビンを世界で初めて同定。東京大学教養学部教授、同学部長、同大副学長、日本学術振興会理事などを経て、東京理科大学副学長、筑波大学理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はとむぎ さん

    NHKブックス やっぱり良書が多い。発生学を通して生命を考え続けた著者が、生命の基礎から最先端まで教えてくれる。生命は安定と不安定を内在している。ヒトは、弱い個体に対し思いやりを持てる唯一の種である。知的好奇心が多いに刺激された。サメの仲間に400年近く生きた個体が発見されていたことにびっくりした。

  • 色々甚平 さん

    高校で生物をとっていなくても、ちゃんと読めばわかるようになっているとあとがきで書かれている通りのバランスで、要約しすぎず、しっかり読める内容になっている。今の科学でわかっている部分とわかっていない部分も知れるので今後の発展もわかりやすい。細胞の安定を科学で補強しながら求めすぎるのは結局不安定化に繋がったり、老化が解明されていなくて、不安定になった臓器を交換し続けるのが幸福に繋がるのだろうか。という幸福論にもつながる。知的好奇心があるなら読んでほしい一冊。

  • とりぞう さん

    「老化の研究では20世紀半ばから、血液に関して非常に興味深い研究が行われてきた。それは、若い個体と老いた個体の血液を交換するという実験である」なんて話など。「老いた血」は、比喩としても、そのまま実在としても「迷惑」な存在であるらしいよ(笑)。とてもおもしろい本だった。

  • 6ちゃん さん

    「生物は常に不安定化する要素を備えつつ安定化を強く志向する」という視点から、分子レベルから個体全体レベルに至るまでを一気に解説している。これほど平易にかつ包括的に生物を解説した本を知らない。図書館で借りた本だが、書棚に入れて生物学のリファレンスとしたいほど。 安定は生物が種を保つために絶対に必要だが、周囲環境の激変による種の存亡を乗り越えるために不安定要素を残している、という事実は、人間社会の存亡を考える上でも非常に示唆的だ。人類史を遥かに超える生物の基本構造の研究から今後も目が離せない。

  • takao さん

    うーん。

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浅島誠

1944年新潟県生まれ。東京大学名誉教授、産業技術総合研究所名誉フェロー。専攻は発生生物学、生命科学。東京大学博士(理学)。日本学士院賞・恩賜賞受賞、紫綬褒章受章、文化功労者、佐渡市名誉市民(第一号)。東京教育大学理学部卒業、東京大学大学院理学研究科修了後、ドイツ・ベルリン自由大学分子生物学研究所で

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